2002年卒業までの高3は覚えていることでしょう。校長先生のお宅の隣にあったイーストハウス&ウェストハウス。隣接するS教室(自由教室)はお屋敷時代の馬小屋(ステーブル)でしたが、イースト&ウエストハウスはその世話役である馬丁さんや召使たちの住まいだったところです。白い馬の彫像を覚えている方もあるでしょう。
生徒数の多かったバブルの時代には寮として使用されていましたが、2003年からは先生方の寮となり、今まで多くの教員が学内の生徒たちと共に起居を共にしてきました。
あれから10年。2012年の今春、イーストハウスが女子寮として再開されることになりました。生徒数が増加し、本館のみでは部屋もベッドも足りなくなったからです。先学期までイーストハウスに住んでいた先生方は春休み中にロッジ(校門の横にある昔のゲートハウス)へ引越し、生徒が帰寮する直前まで、内部の細々としたものに至るまで急ピッチで整えられました。同時に本館の中も部屋が増えました。ずっと靴置き場として使用されていたドミトリーDがきれいになって改めてドミトリーDとして生徒の部屋に変身。3階の階段脇の養護教員用のフラットも家庭的な雰囲気のかわいらしいドミトリーになりました。
今度の新イーストハウスに居住するのは高等部3年生、最上級生の女子生徒たちです。英国のボーディングスクールの形態にならって、最上級生として独立した寮に住み、宿直の先生はいますが起床から就寝に至るまで大体のことは彼女ら自身で行っています。教室棟までちょっとした散歩になるものの、高3だけあってなんのその。本館生徒と同じ時間に起床して、早め早めの行動できちんと時間に間に合って生活しています。
心なしか、今までにも増して表情がたくましくなった高3女生徒たちです。