新学年が始まり、沢山の新入生が入学し、最初の大イベント「球技大会」が終わると、息つく暇もなく次の行事「Japanese Evening」の準備が始まりました。ただでさえ忙しい立教生ですが、今年は生徒会と地域交流委員を中心にかなり計画的に準備が進んでいたようです。
球技大会前後から「新しい企画はありませんか?」と生徒会役員から全校生徒に呼びかけが始まりました。今年の生徒会長は「短期交換留学」経験者だけあって、現地校との交流にも意欲的です。英語堪能な地域交流委員長も委員のメンバーをよく集めて周到に準備をすすめました。その甲斐あって、当日は沢山の方々が本校を訪れてくれました。短期交換留学の相手校ミレースクールの生徒たちはもちろん、地元の小学校など数校から大勢の生徒たちが集まりました。地元のお年を召した方々や家族連れも目立ちました。ステイ先のホストファミリーやECの授業で訪れたシニアコミュニティーの方々など顔なじみの人たちも沢山いらっしゃっていたようです。
数年前に比べて生徒の数もずっと増え、経験を重ねた分ホスト役としての余裕も出てきたこともあり、今年は例年とは少し形式を変えました。
皆さんが集まるとまず大ホールのスクリーンを使ったプレゼンテーションを行い「日本」を紹介。「駄菓子」「札幌雪祭り」「日欧花火比較」「温泉」など話題も多岐にわたり、中には日本が誇る最新の「トイレ」の話や日本独自の「バレンタインデー」についてなどオリジナリティに富む発表もありました。
これが終了すると、お客さん達を各会場にご案内。メイン会場では恒例の「コマ」「あやとり」「箸」「書道」「折り紙」「剣玉」など実際に「体験」してもらいながら日本古来の遊びや伝統を紹介しました。これに加えて去年から始まった「福笑い」など新しい企画でも皆さんに楽しんでもらえたようです。別会場では「剣道」のデモンストレーションや「日本語」教室、そしてイギリスに3カ所にしかないと言われる本格的な茶室での茶道体験コーナーも盛況でした。
8年前に始まったこのJapanese Evening。「日本文化の紹介」という本来の目的はそのままに、いつの間にか生徒たちの間でも自然にうけいれられるようになり、今では「イギリス人との交流の機会」という感覚でより意欲的に取り組む生徒たちが増えてきました。不思議なもので、そういう生徒たちの気持ちが伝わるのか、イギリス人の方々もより積極的に参加して下さるようになり、会場をあちこちと回りながら存分に「日本の夕べ」を満喫して下さっていたようです。
終了間際になっても剣玉をやり続ける小学生、折り紙の説明に真剣に聞き入るシニアの方たち… 今年のJapanese Eveningも大成功でした。