M1・国語・授業レポート④

M1・国語・授業レポート④

中学1年生の国語では、「ダイコンは大きな根?(稲垣英洋)」を読み、説明的文章の構造や指示語、接続語のはたらきについて学習しました。その後、1学期の締めくくりとしてハーフターム中の出来事を説明文にまとめるという取り組みを行いました。立教ではじめての学期を過ごした中学1年生にとっては、ハーフターム中の特別食や青空の下での食事、そしてドミトリー替えなど普段の生活とは異なる時間を過ごすことで、学期後半に向けて気分転換することができたのではないかと思います。自分の意見を伝えるうえでも、説明的文章の構造を学び、相手にわかりやすく伝える工夫を心がけることは重要です。今後、クラスや学校全体での活動の場が増えていくことが予想されますが、今回の取り組みやクラスメイトの作品を鑑賞するなかで学んだことをいかして、来学期からの学校生活を過ごしてほしいと思います。今回は生徒作品の中から5つを紹介します。

「England Platinium Jubilee」
 プラチナムジュビリーとは、2022年に行われたイギリス女王の即位70周年をお祝いするイベントです。どうしてイギリスのトップである、エリザベス女王の70周年記念をプラチナムジュビリーとよぶのでしょうか。
 まず最初に、「ジュビリー」とは、特別なイベント、またはなにかの記念を祝うことです。特に、25周年や50周年をお祝いすることが多いです。女王25周年はSilver Jubilee、50周年はGolden Jubilee、60周年はDiamond Jubilee、そして今年はエリザベス女王が女王になってから70周年目にあたるPlatinium Jubileeです。エリザベス女王の年齢が上がっていくに連れて、ジュビリーの素材も変わっていくことがわかります。これは、単純に歳を重ねるに連れて、その素材のレベルが良くなっているということです。
 次に、イギリスの人々は、どのようにエリザベス女王の70周年を祝うのでしょうか。ジュビリーパーティーでは、イギリスの国民が集まり、BBQや、ケーキやティーなどを飲み、とにかくエリザベス女王の70周年をお祝いしました。イギリスではとても大事な行事になりました。その他にも、例えばサーカス、道でのストリートアート、バッキンガムパレスなどでのお祝いがありました。
 イギリスでは、コロナでNHSの方々が毎日ひまなく働き続けてきました。そんなNHSの人たちは、プラチナムジュビリーでどのようなお祝いをしたのでしょうか。実は、NHSの人には、バッキンガムパレスのステージのすぐ近くに立つことができる招待状が送られており、参加できる人たちはお祝いの席に参加しました。
 6月2日木曜日から、エリザベス女王の70周年をお祝いする日が始まりました。これも全部イギリスの祝日、バンクホリデーが伸びた中の一日です。ここではRoyal Gunというものが打たれます。これがプラチナムジュビリーのスタートです。1200人以上の兵士と、約240頭の馬が歩きました。他にもイギリス全国に約1500のビーコンに火をつけたものが置かれます。これはイギリスが昔からやっていることです。
 6月3日金曜日には St Paul’s Cathedralでエリザベス女王への感謝の気持ちを込めてお祝いをしました。どうしてSt Paul’s Cathedralで行われたのかというと、一番大きなベルがあるからです。
 そして6月4日土曜日には、The Derby at Epsom Downsというものがありました。これは、ロイヤル・ファミリーが競馬を見に行く日です。翌日の6月5日日曜日はお祝いをする最後の日でした。僕達が立教英国学院でやったように、長〜いテーブルでビッグランチを食べます。ここでは食べ物を交換したり、お互いにたくさん話をして、エリザベス女王のお祝いをしました。これはイギリス中のほぼみんなが行うものです。
 最後にThe Platinum Jubilee Pageantという、ページェントが行われました。エリザベス女王が真っ金色の馬車に乗ったり、たくさんの人がカラフルな洋服を着て、エリザベス女王の70周年をお祝いしました。
 プラチナムジュビリーとはいままでで、一番レベルの高い、エリザベス女王のお祝いをする日です。家で一日だけテレビを見て祝うのではなく、色んな人と、色んな場所、違う日に違う意味を込めて、エリザベス女王のことを祝うときのことです。