アウティングに向けて、中学3年生は2週間ほど前から準備を始めました。
今学期のアウティングでは、中学2年生以下と一緒にScience Museumを見学した後、他学年と別れてNational Galleryを見学します。
この美術館には各年代の絵画が多数集められており、全てを見て周ることは到底できません。
そこで前もって2人一組で絵を一点選び、その絵について、作者について、描かれているものやエピソード、自分達の印象やオススメのポイントなどをまとめて、他のクラスメートへ紹介するという作業をしました。
作業を開始した当日は、
「めんどうくさい~。」「本から丸写しすればよいですよね?」
などというネガティブな声も聞こえたのですが、いざ絵を選び、調べ作業に入り始めると様子はガラリと変わります。
指定された用紙の枠内で、どうやってその絵の魅力を伝えようか…。
自分たちで選んだ一枚、少しずつ思い入れも強くなりました。
生徒たちが工夫してまとめあげた絵画紹介のページは、それぞれの個性をのせて、きれいにアウティングのしおりに出来上がりました。
当日は、そのしおりを参考にしながら、美術館内を回りました。思ったよりも、絵が大きかったり、小さかったり、色遣いが鮮やかだったり、暗かったり。
いつもなら「きれいな絵だなあ。」で通り過ぎてしまう一枚も、その作者の生涯に思いを馳せながら鑑賞し、忘れられない一枚となったよう。鑑賞後にはそれぞれの紹介を担当した人に簡単な感想を書きました。
National Galleryを後にしてロンドンの町を班毎に行動して夕食をとった後、今回のアウティングを締めくくるのはミュージカル “MAMMA MIA”。全世界に一大ブームを巻き起こしたABBAの数々のヒット曲とともに進んでいくこの舞台は、世代ごとの友情と母親の娘に対する愛の物語。ダンス、歌を中心に楽しく展開されていくステージに生徒達はすっかり魅了されていました。最後には他の観客と一緒に立ち上がって舞台と観客席が一体となって歌とダンスを楽しんでいました。
朝から夜まで盛りだくさんの内容で、充実したロンドンへのアウティングでした。