Oxford大学研修6,7日目

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オックスフォードでの研修も、いよいよ終わりが近づきました。

 金曜日は今までと同じように、日中はクラスに分かれてそれぞれ英語学習に臨みます。1つはケンブリッジ英検の学習クラス。プログラムの間にすっかり先生と仲良くなり、やりとりが盛んで、雑談もしながら楽しむようになっていました。もう一方のクラスでは、最後にSDGsの学習に基づく取り組みをしました。このクラスの面白いところは、座学を行うと、その後に調べものをしたり、実際に街へ行ってグループごとに学んだものにあたる現物を探したりして、自分の学びを深め、日英の比較をしつつプレゼンテーション発表をするところです。特に教室の外に出て、実例を探索し、持ち帰って自分の理解に結びつけて説明していくプロセスは、己のうちに残っていくものとなるでしょう。

 いつも通り15:45に授業が終わると、今日はしばらく休憩をとり、制服を着て17:30のフォーマル・ディナーへ向かいました。今まで毎日食事を摂りに通ったホールの上の部屋へ案内され、ディナーの後に修了のセレモニーを行います。コレッジの卒業者であろう古い肖像画があちこちに掲げられた部屋には、学校とちょっと似ているけれど、荘厳さに包まれたテーブル・セッティングが整えられていました。参加の生徒達はテーブル表にしたがって席前に立ち、知ってか知らずか、普段のなんとなくの感覚か…上席の校長先生が席に着くと、スッと全員が同じように席に着きました。

 フォーマル・ディナーときくと、とてもかしこまった気持ちになります。外側から順番に使っていくカトラリー、ナイフとフォークの扱い、グラスに水を注ぐ所作、パンにバターをとるマナー、そして一緒になった隣席の人々と会話を楽しむ社交性は、ふだん学校で毎日のように行っていること。あえて自覚しにくいものかもしれませんが、戸惑わずに食事を楽しめることそのものが、立教生の日常生活の賜物と言える場です。

 ディナーのメニューは、前菜、メイン、デザート全てに日本の食材が少しずつ用いられていました。英国の食事を保ちながら、さりげなく日本らしさをミックスするのが、英国らしいリスペクトの表れなのでしょうか。食事を楽しむと、一人一人が呼ばれて、修了証のCertificateを受け取り、1分程度のミニスピーチを英語で行いました。戸惑ったこと、なんとか乗り切ったこと、努力したこと、いろいろなことが混ざった1週間だったと思いますが、スピーチするその姿は、誰もが背筋が伸びて堂々としたものでした。

 ディナー後はスケートを楽しみ、そしてパッキング。明けて土曜日は、最後のホールの朝食、通いなれたコレッジの中庭の名残を惜しみ、オックスフォードの街を楽しんだ後、それぞれが帰路につきました。1週間のオックスフォード・プログラム、おつかれさまでした!この一週間が、更なる学びの前進の原動力となりますように!