Oxford Junior Programme①

Oxford Junior Programme① Oxford Junior Programme①

2023年度夏休み(7月9日-7月15日)、ハーフタームに引き続き、国際交流プログラムを実施しています。

 中学生は、3つのプログラムのなかの1つである「Oxford Junior Programme」に参加しました。

 中学2年生2名、中学3年生14名、合計16名の生徒たちが、ホームステイ先に滞在しながら、Wychwood Schoolでの英語レッスンをはじめとする様々なプログラムに参加し、毎日貴重な体験をしています。

 引率の先生の視点から、日々の様子をレポートしていきます。

Day1  7月9日(日)

 前日に日本に帰る同級生を見送った生徒たちは、プログラム参加1日目の朝、6:40に起きてバスに乗り込みました。1時間半ほどの時間をかけて、プログラムが行われる先である「Wychwood School」に辿り着き、重い2つのキャリーバックを、苦戦しながら建物の中に運び込みました。

「Wychwood School」に辿り着いた生徒たちはスマホと貴重品を受け取り、早速SIMをスマホに入れてお互いの電話番号を交換していました。生徒たちはこれから始まるホームステイに、期待と不安でいっぱいのように見えました。ホームステイでは2人から3人の生徒が一緒に、同じステイ先でお世話になります。生徒からは「自分は英語がうまくないからどうしよう」「私の代わりにホストファミリーと喋ってね」「明日の朝、バスに乗れなかったら辿り着けないかも」などの声が聞こえました。「先生、電話したら絶対に出てよね」と、真っ直ぐな目で念を押されました。同時に「いやどうにかなるでしょ」「僕たちは日本食作るんだ」「犬がいるらしいから楽しみだ」などの声も聞こえました。

 タクシーの用意ができた生徒からタクシーに乗り込み、ステイ先に向かいました。初日の午後は各ステイ先で自由時間を過ごしました。何度かステイ先からの電話を受け取りましたが、大きな混乱もなく、初日のステイを楽しむことができたようです。

Day2  7月10日(月)

 2日目の朝から、生徒は8:45にWychwood Schoolに集合することになっていました。早い段階から教員の電話が鳴り止まず、「先生、バスが来ません!」や、「バス停で待っていたのにバスが止まってくれませんでした」、「降りる駅のアナウンスがなかったので降り損ねました。ここはどこですか?」などの混乱を受けました。結局、全員が揃うまでには時間がかかってしまいましたが、最終的に全員が、自分たちの力で学校に 辿り着くことができました。生徒たちはホストファミリーがバス停まで送ってくれたり、昨日のうちにホストファミリーと一度学校までのバスを確認したりしていました。学校に到着した生徒たちは楽しそうに、昨日ホストファミリーと過ごした時間について教えてくれました。うまくいかなかったことや戸惑っていることは特に、ホストファミリーとの対話によって良い方向に進んで行けたらいいな、と思います。

 Wychwood Schoolでは、午前中は4つのクラスに分かれて英語の授業を受けます。英語の授業は、General Englishと21st centry skillの2つに分かれています。どのクラスにも多種多様な国籍の、同じ年代の生徒がいました。生徒は初め戸惑いと不安があるようでしたが、なんとか1日目の授業を終えました。

 昼食は、Wychwood Schoolの食堂でとり、昼食後の自由時間はプレイグラウンドでブランコや卓球などで体を動かしていました。何人かの生徒は、違う国籍の生徒とバスケットボールをしたり、クラスで仲良くなった生徒とおしゃべりを楽しんだりしていました。

 午後は、St. Mary’s Churchにバスで向かいました。バスにはOxfordの歴史を解説する媒体がついており、Oxfordをぐるりと一周しながら、古く、歴史のある建物や街並みを学ぶことができました。

 St. Mary’s Churchでは、時計台の細い螺旋状の階段を登りました。歴史を感じる煉瓦造りの建物に若干恐怖を感じながら一番上まで登ると、Oxfordの街を一望することができました。階段を登っている間は恐怖と疲労の声が聞こえましたが、高いところから見渡すOxfordの街並みは美しく、吹き抜ける風に怯えながらも、生徒はキラキラした顔つきで写真を撮っていました。

 St. Mary’s Churchの時計台に登った後はOxford City Centerで解散し、各々先ほど見下ろしたOxfordの街並みを答え合わせのように練り歩き、楽しみました。Oxford City Centerから生徒は各々のステイ先に自分の力で帰りましたが、途中バスを間違えたりなどのハプニングもいくつかあったようでした。生徒は自分でバスの運転手等に英語で話しかけ、無事にステイ先に帰ることができました。