2023年度夏休み(7月9日-7月15日)、ハーフタームに引き続き、国際交流プログラムを実施しています。
中学生は、3つのプログラムのなかの1つである「Oxford Junior Programme」に参加しました。
中学2年生2名、中学3年生14名、合計16名の生徒たちが、ホームステイ先に滞在しながら、Wychwood Schoolでの英語レッスンをはじめとする様々なプログラムに参加し、毎日貴重な体験をしています。
引率の先生の視点から、日々の様子をレポートしていきます。
Day3 7月11日(火)
3日目も、まだイギリスのバスに慣れず、何人かの生徒が遅刻していました。遅れて教室に入った際に、先生に英語で、なぜ自分が遅刻したのかを説明している様子が見られました。生徒は、多少恥ずかしさは見られましたが自信を持っているように見えました。英語で言い訳をする経験はとても貴重で、学習目標の達成のために必要なものだと思います。ここでの経験全てを糧にして、さらに成長してもらいたいと思います。
授業2日目になるこの日も、午前中は授業に参加しました。生徒は昨日同様、多少の戸惑いと不安があるようでしたが、グループワークでは率先して英語を使って会話をしたり、意見を交流させたり、授業内の課題に勤しんだりしていました。昨日の昼にプレイグラウンドで砕けた会話ができた分、同世代の違う国籍の生徒と話すことに多少リラックスできているように見えました。また、Oxfordの街中でお店に入っておやつを食べたり、バスを間違えて人に聞いたりした経験から、英語で話すことに自信がついて来ているようです。「すごいよ、ホストファミリーとめちゃくちゃ会話してるよ」と言っていた生徒もいました。
午後はChrist Churchに向かいました。学校から約5km、川沿いを歩いた先に、500年の重みを感じる建物を見ることができました。長い道のりでしたが、普段の学校では歩くことのない長い道のりを、友達と楽しみながら歩いている様子が見られました。流石に長い道のりだったので泣き言を言う場面もありましたが、クラスで仲良くなった他の国籍の生徒と、英語で文句を言う貴重な機会になっていたようです。
Christ Churchでは、生徒は大きな建物の中を、音声ガイドの指示を頼りに進みました。ガイドを用いることで、歴史深い建物とイギリスの歴史について学ぶことができました。特に幸運なことに、ハリーポッターのロケ地として知られているダイニングに入ることができました。事前指導の際に岡野校長先生から「見られたら本当にラッキーだ」と言われていた、「不思議の国のアリス」のステンドグラスも見ることができました! たくさんあるステンドグラスのうち、たった一つだけにアリスが施されており、生徒たちは上を見上げてアリスを探しながらゆっくりとダイニングを進みました。ダイニングの正面にはヘンリー8世の肖像画が大きく飾られ、生徒はイギリスの歴史を感じることができました。
またChrist Church内の広い中庭の景色は本当に美しく、5kmという長い道のりを歩き、広いChrist Churchを散策し疲れが見えてきた生徒たちも、感動してパシャパシャと写真を撮っている様子が見られました。
Day4 7月12日(水)
午前中の授業は各先生によってさまざまなテーマで行われています。日本語を使うと罰ゲームで英語の歌を歌わなくてはならない、といったクラスもあるようで、ある生徒は「同じ歌を歌っちゃダメって新ルールが追加されて、もうレパートリーが尽きた!」と空を仰いでいました。生徒たちはユニークな授業で楽しみながら英語を学んでいます。今日、あるクラスでは日本の文化を紹介するポスターを作ったようです。クラスには私たちと同じように学校の研修としてプログラムに参加しているスペインの学生の団体がいて、生徒たちは彼らのスペインのアクセントが混じった英語を難しいと言いながらも、頑張って聞き取っていました。みんな同じく、世界共通語としての英語を学びに来ている仲間です。
午後のアクティビティはミニゴルフです。学校から離れていたため公園までバスに乗りました。生徒たちはホームステイ先からバスで通学をしているため、慣れた様子。イギリスらしいダブルデッカーのバスに乗り込み、迷わず二階に上がっていきます。Oxfordの街並みが眺められる、なかなかの見晴らしです。カーブの揺れに倒れたりはしないかと不安になる大人をよそに、生徒たちはおしゃべりをしています。
公園に着くと前半と後半のグループに分かれてミニゴルフをしました。待っている間に、生徒たちは遊具で遊んだり、おやつを買って食べたりと各々の時間を過ごしていました。中には公園の水場で遊んでびしょ濡れになった生徒たちも。あまりにも良い笑顔で、思わずこちらも笑ってしまいました。
途中、雨が降ったり止んだりして、その度に生徒たちは傘をさしたり、雨宿りをしたりしていました。苦い顔の生徒たちに、アクティビティを引率してくれた学生さんが「イングランド!」「UKにようこそ!」と言っていたのが印象的でした。天気も含めて、イギリスの生活を楽しんでもらいたいと思います。公園に着くまでは日本人同士で固まってしまっていた生徒たちも、雨宿りの最中には他国から来た学生と会話をしているところが見られました。この調子でプログラムの後半も充実したものにしていってほしいです。