今週は、2学期の折り返し地点、ハーフターム。勉強はいったんお休みとなる1週間ですが、立教ではこの1週間後にオープンデイ(文化祭)が待っています。オープンデイでは、各クラスが知恵と技術を結集させる展示企画や、小学生から高校生まで、同じ志をもって集うフリープロジェクトも行われます。
2学期は、これまでもオープンデイに向けた活動は行われてきましたが、日頃部活動やレッスンに忙しい立教生にとっては、あくまで準備の準備。授業のないこの1週間が、全てのエネルギーをオープンデイに注ぐことのできる期間なのです。
10月14日(金)の午後。オープンデイ実行委員である展示本部の指示に合わせ、普段勉強している教室から椅子や机が運び出され、キャンパスは一気に様変わりします。教室や廊下にはリサイクル用紙と段ボールが所狭しと並び、体育館は一面ビニール張り。全て準備活動のためのものです。生徒達はグループに分かれ、文章を書く人たち、背景画を描く人たち、模型を作る人たちと、それぞれが忙しく動き出します。
「はさみ貸して」
「ガムテープが足りない」
「そっち押さえてて」
「そこ、踏まないで」
当日まで1週間あるとはいえ、準備は簡単にはいかないもの。少しの時間も無駄にはできないと、てきぱきとした指示が飛び交います。時には、教員の私まで、雑用を頼まれる始末。みないいものを作ろうと必死です。そんな気持ちはクラスメートにも伝わります。最初は乗り気でなかった生徒達もいましたが、彼らの心に徐々に火がついて行くのを感じました。
今は週なかば。だんだんと完成形が見えてきました。しかし、完成が近づけば近づくほど、不足部分が明らかになっていくもの。やっぱり時間はいくらあっても足りません。いいものを作るという一心で団結力を見せる立教生。本番まであと少し、ファイト!