5月21日、今年も全校一斉漢字コンクールが実施されました。毎年2回行われるこのコンクール。各学年ともHRでの自習時間などを使い、練習を積み重ねてコンクールに臨みます。本番が近づくに連れて食事の席でも自ずと漢字コンクールが話題にのぼり、児童生徒たちの興味関心の高さが伺えます。「今回は自信がある」「まだ勉強していないから、今日の自習時間から勉強しよう」「今年は最後だからちょっと本気」「化学の小テストが終わったら漢コン対策をする予定」など、それぞれの思いや戦略がある模様。今年度のウルトラCが明治・大正時代の作家であることがアナウンスされると、生徒会は早速「生徒会予想」を各クラスに配布。樋口一葉や森鴎外、国木田独歩などの名前をそれぞれのノートに写して、各自一生懸命に覚える姿が見られました。
さて漢字コンクール当日。50分の試験に臨む教室は静まり返り、真剣な様子が伝わります。試験終了後のにぎやかな休み時間には国語科の先生たちが答案を抱えて採点作業に入り、成績優秀者は速報の形で即日発表されました。掲示板に貼られた名前を見て歓声が上がります。今年も高校3年生から多くの優秀者が発表され、最上級生の貫録を見せていました。最後の漢字コンクールに向けてよい成果を残したい、という気持ちが現れた結果でしょう。その3年生も昨年度までは先輩の姿を見ていた下級生だったのです。一つひとつの行事に向き合う姿勢や思いは上級生から下級生に確かに引き継がれていく。そして伝統は形だけでなく姿勢や思いに現れるもの。今年の漢字コンクールもそのようなことを再確認させてくれました。