今年度生徒会主催の最後の行事、合唱コンクールを行いました。
Japanese EveningやOpendayと異なり、生徒たちで運営する生徒たちのための企画です。
3学期始めの2週間は、どの学年、どのクラスもコンクールに向けて練習をしてきました。
今年の合唱コンクールは、これまでと異なり、下記の約束で始まりました。
「総合優勝は争わず、皆でもっと自由に、楽しく歌いましょう」
合唱を得意とする子も、苦手とする子もいます。皆の前で歌うので、緊張もします。
生徒会と合唱コンクールについて複数回話し合ったときには、何度も「皆、本当は歌いたくないのではないか」という議論になり、全校生徒にアンケートも実施しました。
結論は「実施」。ただし、「楽しくない」と思う生徒たちにいかに楽しんでもらえるか、それが大きな課題となりました。
そこで生徒たちが出した答えが「優勝を争わない」。コンクールなのに優勝を争わないという不思議な合唱コンクールになりました。
今回の合唱コンクールでは、各クラスで様々な工夫が見られました。
ピアノだけでなく、ギターやチェロ、バイオリン、ドラム、フルートなど、得意とする楽器を使うクラス、肩をくみながら歌うクラス、前半はCD音源で、最後はアカペラで歌うクラス。
しかし、皆「合唱」の枠組みはきちんと守り、一所懸命に歌っていました。どのクラスもとても素敵な歌声で、曲が終わるたびに大きな拍手が生まれました。
なにより、とても楽しそうに歌っていたことが深く心に残っています。
立教英国学院の合唱コンクールは生徒が主導です。担任の先生が付き添いますが、音楽の授業を使って練習をしたり、クラスメート全員が専門家の先生に教わりながら歌う機会はありません。それでもこのように、皆が楽しく、努力し、工夫しながらひとつの音楽を作り上げ、クラスとして成長した姿を見せてくれたことを嬉しく思います。
今年度のクラス主体の行事はこれで終了です。合唱コンクールを通してさらに絆を深くした生徒たちが、これからも学校を引っ張っていってくれることを楽しみにしています。