たくさんの新入生を迎えて始まった2018年度第1学期、様々な行事と何気ない日常の繰り返しを通して150名を超すまた新しい大家族が出来上がりました。
最後の難関、「期末テスト」が終わると最終週はイベントの連続。午前4時半起きのウィンブルドンテニス観戦に始まり、生徒会主催「映画鑑賞会」、たくさんのお客様が訪れた学期末スクールコンサート、テスト答案返却授業や来学期のオープンデイ(文化祭)の話し合いなどが続き、気が付けば第1学期の終業礼拝を迎える日となっていました。
イギリスはここ数週間ほぼ毎日「晴れ」。汗ばむ程の陽気が続いていましたが、この日も朝から晴天に恵まれ、今学期最後まで元気に過ごしてきた子供たちにとっては大きなご褒美のようでした。
身近な新メンバーの活躍に驚かされた行事が今学期もまたたくさんありました。入学後まもなく行なわれた球技大会で新入生がいきなり大活躍をし、地元イギリス人の方々に日本文化を紹介するJapanese Eveningでは、新メンバーが何とか英語を駆使して頑張る姿がこの恒例のイベントにさえ新鮮な雰囲気を与えてくれました。そして学期末になってもその驚きは続きます。100名を超すお客様と200名近い児童生徒・先生方の前で2時間近くに渡って行われたスクールコンサートです。昨年のステージからさらに磨きをかけて演奏してくれたフルート奏者、受験勉強で忙しい中でも練習を絶やさず相変わらず美しい歌声で皆を魅了してくれた高校3年生のボーカリスト達、地元のフェスティバルで今学期も好成績を収めたサクソフォーン奏者やバイオリニスト、そしてギタリスト達… 新入生の中には日本のコンクールで優勝したことがあるピアニストがいて、その華麗な演奏もまた新たな「驚き」でした。
インターバルがあるとは言えかなりの時間に及ぶ演奏だったのですが、温かい拍手が最後まで絶えなかったのは、定番のショパンやヘンデル、ドビュッシーなどのクラッシック音楽からパイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ曲やアバのダンシング・クィーンなどポピュラーミュージックまでカバーした巧みなプログラム構成のお陰でもありました。ステージをつかつかと横切り、何気なくピアノの前に座り、鍵盤にその指が触れた瞬間から夢のような世界に誘ってくれた「戦場のメリークリスマス」も圧巻でしたし、大トリのクワイヤーの面々が歌い上げてくれたレ・ミゼラブルの曲もしっかりと感動的なコンサートの締めくくりをしてくれました。
こんなに忙しい学期中、どこで彼らは練習をしているのだろう? 小さな時間を大切に使って大きな成果を見せてくれる子供たちにはいつも驚かされます。可能性無限大の彼ら彼女らが、それぞれの願いを短冊に書いて、生徒会が中庭に準備してくれた笹の葉にかけていました。第1学期終業礼拝は丁度七夕の日でもありました。