高等部2年生は、グリニッジ天文台を訪れて本初子午線や天文台を見学した後、船でロンドンの中心地へ向かうという英国の名所を存分に堪能するアウティングとなりました。
5月中旬の当日は、朝から安定しない天候で雨に降られたり、気温が低く寒さで凍えそうになったりと、安定しない1日でした。しかし、天候に影響されることなく、見学を通して新たな知識や経験を得たり、今まで見たことのない景色を眺めることができたりとアウティングならではの体験をすることができ、生徒たちも興味をもち、終始楽しそうに過ごしていました。
学校を出発し、初めに訪れたグリニッジ天文台。初めて訪れる生徒も多く、時間の概念や必要性を考えさせられる時間となりました。歴史的背景を知るといった新たな発見や、初めて考えさせられること、普段から何気なく当たり前のように存在しているものが当たり前ではないということに気付かされている様子でした。そして、アカデミックな時間を過ごした後は、本初子午線をまたいで記念撮影をしました。その姿はいつも以上にとても楽しそうでした。また、現地の方と積極的にコミュニケーションをとり、写真を撮影し合うなど、いつもはなかなか勇気が出ずに英語で会話することが苦手な生徒も頑張っている姿が見受けられました。
グリニッジを発ち、ロンドンのウェストミンスターまで船で向かいました。ビッグベンやロンドンアイなど、イギリスならではの観光名所の集まる場所まで、楽しいひと時となりました。心地よい風を感じながらロンドンの中心地まで向かい、その中では友人たちと楽しく会話をしながら過ごしていました。
ウェストミンスターに到着したあとは、自由時間となり、それぞれ班ごとに活動を開始しました。各々の行きたいところや食べたいものなどを堪能し、存分に楽しめた様子でした。そして、夜のロンドンを名残惜しくもあとにしました。
バスの中では、それぞれが今日一日の感想を言い合い、朝早くからまるごと1日を楽しむことができ、満足した様子でした。楽しめた反面、疲れもたまっているはずでしたが、また明日から頑張ろうという前向きな声が聞こえるなど、エネルギッシュな面もうかがえました。
普段はあまり気にとめていないことに気づかされたり、自由な時間を通して、日常生活でお互いにフォローし合っていることに感謝したりと、いつもとは違う形で同じ時間を過ごすことで、学びを深めることができたようです。また、見学地での経験を通して、知識を得ること以外にも、自由である分責任が伴うこと、互いに思いやることが重要であるということに気づかされた1日だったのではないでしょうか。何気ない日常生活が当たり前でないことや友人との楽しい貴重なひと時を、大人になって振り返ったときのために、大切な物語の一節として綴ってほしいと思います。