高校2年生の女子生徒が朝食の時に6枚ほどのカードを持ってきて、「みんな、これに書いてね。」と声をかけると、綺麗に分けられた枠の中にそれぞれ英語と日本語の小さな文字でギッシリとメッセージを埋めていきました。嘉悦センターの方々へのThank youカードです。
「夜は、”ミニ・コンサート”を開いて、嘉悦センターの皆さんにお礼をするというのはどうでしょう?」
引率の先生からの突然の提案でしたが、前日にたまたまステージのピアノを借りて練習をしていた男子生徒2人もこの提案を快諾。
「コンサートの後、カードを渡してくれる人、いますかー?」
カードを回していた女子生徒が声をかけると、ささっと数名の手が上がり、これもすぐに決定。
「挨拶は私がやりますね。全部英語でいいですか?」
司会係もすぐに決まりました。
こうして最終日の夜の企画はあっという間に準備万端、嘉悦センターの方々に心から感謝の気持ちを伝えたい、そんな皆の思いが伝わってくる、とても嬉しい朝でした。
午後から出かけたケンブリッジの街ではワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造について議論を交わしていたというパブで食事。そしてその後は班毎に街を散策してから夕食に戻り、すぐに「ミニ・コンサート」が始まりました。練習する時間は殆どありませんでしたが、日頃学校で練習している成果を存分に発揮して、二人のピアニストの演奏は嘉悦の皆さんにとても喜んでもらえました。そして演奏後は用意していたThank youカードを一人一人に手渡して大きな拍手で感謝の気持ちを伝えました。
…すると所長のピーターさんからも最後に再びサプライズ!
「コンサートの後にはレセプションが付きものですからね。外に飲み物とスナックを用意してあります。そちらに移動してゆっくりご歓談ください!」
感謝してもしきれない程の気遣いに生徒たちはまたしても感動… そしてさらに…
「今日は欧州CL決勝が8時からありますが、男子諸君は大画面で観戦したいかな?」
ピーターさんのこの嬉しい提案には男子生徒たちも皆大喜び!
最後の夜は大きなホールで大歓声をあげながらライブのサッカー試合を観戦することができました。
こうして第1回目のケンブリッジ研修は1週間とは思えないほどの充実ぶりで大成功のうちに幕を閉じました。
初めての試みに前向きに取り組んだ生徒たちと、嘉悦センターの方々をはじめ生徒たちを暖かく応援し協力してくださった方々の気持ちが通じて、このようなとても素晴らしい研修になったのだと思います。