ロンドンに出張した際に来校した第4期生の大海さんと話していたときのこと。
「高等部の第1回卒業式のときに、日本からおひな様を運んできたのは大海と殿村だよね?」
「えっ、僕と磯田だと思いますが。。。」
何気ない会話から驚くべき事実が発覚。
それは今まで毎年の卒業式で、必ず校長先生が卒業証書授与の前に話していたこと。
『今から32年前、高等部の第1回目の卒業式のときに、第1期生の西尾君のお父様があのお雛様を買って学校に寄付して下さいました。受験を終えて、卒業式のために戻って来た中学部3年生の大海君、殿村君の二人が、そのお雛様を日本から運んできてくれました。それから32年間、あのお雛様はこの日に出席できない卒業生の代理として毎年、あそこで卒業式に参加することになっております。』
この長い間語り継がれてきた話が、実は間違いであったとは!!
ちょうどミラノ在住の同期生の今時さんが、日本に出張することになり、彼に真相究明を依頼。
日本へ行く途中で、シンガポールに立ち寄り、シンガポールにいる磯田さんに直接真偽を確かめることができました。
その結果、「それは大海と俺で日本から運んだはずで、空港で重量オーバーだったが、大海のお母さんが『海外に住む子供達のためなのでお願いします!』と頼んで、追加料金を払わなかった」との証言を得ました。
当人二人がそう言っているので、この件は大海さんと磯田さんが持ってきたというのが、間違いなく真相なのでしょう。
そこでもう一人の当事者(?)である殿村さんに最終確認をとろうとしたところ、何とインドに出張中とのこと。この度メールにて、「そのような記憶はまったくないし、実家にも聞いたがうちではないことが確認できた」というお返事をいただきました。
こうしてロンドンから始まってミラノ、シンガポール、インドと世界中で活躍中の立教生に話を聞いて、32年前のお雛様の真実にたどりつくことができました。
今まで誤った情報をお伝えし続け本当に申し訳ございませんでした。