勝てた。奇跡が起きた。
女子バスケットボール部が2学期にMichaelhallという現地の学校と対戦したときは、手も足も出なかった相手。その悔しさをバネに3学期限られた時間の中で練習を重ね、遂に念願の勝利を収めることができた。
海外にある学校のため、日本の部活のように厳しくトレーニングをするわけでもなく、地域の大会が開かれるわけでもない。目標の定め方が難しいため、下手をすればただなんとなくやってしまったり、サボってしまうこともできる。けれど立教の生徒は放課後の短い時間を使って一生懸命に取り組む。特に今回の試合は前回大敗した相手とあって、自分たちの弱点を克服するために練習を重ねてきた。
その甲斐があって、自分たちのプレースタイルで、身長のはるかに大きい相手に挑んでいくことができた。全員で一丸となって戦った。今までの試合の中で一番、自分たちの力のすべてを発揮できたのではないだろうか。その陰には最高学年である高2の想いが込められていた。新チームになってから一年間、初めは頼りない部長に小さい子たちが集まった、まさに弱小チーム。だからこそやらねばならないと皆が思えたのかもしれない。今回で高2は最後の試合となる。部長が試合前に言ったことがとても印象的だった。「絶対に負けたくない。」今までやってきたことを全部出し切るんだと高2全員が思っていたに違いない。
やはり試合に勝つということは楽しいし、嬉しい。この勝ったという経験をもう一度味わいたいためにまた練習をする。少しずつではあるが成長していく彼らは輝いて見える。
以下は女子バスケットボール部の部長から
今回の試合は高2の私たちにとって最後の対外試合で、先学期負けた相手ということで、いつもより勝ちたい気持ちでいっぱいでした。試合が終わった瞬間、自分の中での目標を達成できなかった悔しさと、勝つことができた嬉しさで涙が止まりませんでした。今まで女バスの一員として、皆と一から始めた練習の成果がやっと現れてきたと思います。まだまだこれからも部員全員で成長していきたいです。