小学校六年生の国語の授業で、星野道夫さんの「森へ」を読みました。自分たちが行ったこともないアラスカの自然、森の様子が、まるで自分たちが足を踏み入れているかのように読み取れ、思わず感動した生徒たち。カメラマンである筆者の撮影した写真も無論イメージの手助けにはなっていましたが、擬音語、比喩表現、問いかけ、感嘆文といった、文章上の工夫が多くなされていることに気がつきました。そこで、自分たちもこうした表現をできるだけ取り入れて、第三者が読んでも情景がイメージでき、自分たちの感動が伝わるような文章を書いてみよう、とチャレンジしてみました。
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日曜の朝、カーテンを開けました。すると、一面真っ白でした。私は、どこまでが地面で、どこからが空なのか、わかりませんでした。まるで白しかない世界に入り込んだようでした。
食事に行くために外に出ると、なんと、雪は三十センチぐらい積もっていました。でも、ドミトリーからニューホールまではきれいに除雪され、道が出来ていました。私は、そんなに雪が積もったのを見るのは初めてだったので、とても嬉しかったです。
食事が終わり、ドミトリーに帰る途中、誰も踏んでいない雪があり、私はその上を踏んでみました。すると、ズズズッ、と沈みました。私は楽しくて何回も沈んでみました。ズズズー、ズズズズー。気がつくと、ローファーの中に雪が入ってしまい、私はあわててその雪を取り出しました。
礼拝の前、再び外に出てみると、雪合戦が始まっていました。私もやるぞ!
(小学部6年生 女子)