去年の11月9日にやって来た茶室。覚えていますか?
ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)から譲られた30年前の茶室。ひとまず1階の教室に収められていました。
3学期を通じて、少しずつ組み上がってきています。
実は11月に搬入してすぐ、大きな箱を開けて、木材、ジャッキ、障子、礎石…ひとつひとつを確認したとき、問題発生。
水屋と床の間部分があまりに大きくて、予定していた教室に入らないのです!いえいえ教室のサイズには合うものの、入り口のドアの大きさが十分ではなく、入れることができない。
はっ…と気づいて全教室を考えてみたものの、どの教室も入り口が小さい。11月の搬入のときも、外に面したガラス戸ごと、一時的に全て取り外して入れたのです。
さらなる解体を考えたものの、釘の打ち込みが複雑で、木材も乾燥しきっていますから、できれば抜きたくない。
あれあれ大変です。-どこに置こうか?
今回博物館からのお話を下さった裏千家ロンドン出張所の先生にも見ていただいて、結局そのまま搬入した教室で組み立て、使うことになりました。
3学期を通じて、生徒たちが気づかないうちに組み立てられていったお茶室。
実は技術科も教え、電子系統の管理やあれこれ壊れたものの修理などひそかに立教の縁の下の力持ちをして下さっているT先生の活躍のおかげです。
礎石を置き、柱を立て、横木を渡して鴨居部分もあげられました。
すでにほぼ完成しているものの、やや床が弱いことが分かったので、もうちょっと補強が必要です。
さあ1学期にはいよいよ利用できるでしょうか。楽しみです!