創立40周年を迎えるにあたって、この春休みに本館(女子寮)と新館(男子寮)の窓枠修理/外壁塗替えや、教室棟の屋根の改修、女子寮の非常階段の付け替え、それに男子寮1階シャワールーム/トイレの全面改装が行なわれました。
校内は毎日クリーニングレディースや掃除のおじさん達がこまめに手入れをしていますが、20世紀初頭に建てられたマナーハウスである本館は定期的に入念な改修を行っています。今回は3階までとどく大きな足場を組み、全ての窓枠を直してペンキを塗り直す大改修でした。あわせて本館の非常階段も新しいものに取り替えたので、巨大なクレーン車が数日間校内で作業をするという程のスケール。その光景は、普段美しく広がるキャンパスを見慣れた目にはちょっと異様にも映りましたが、今回の工事の規模の大きさを物語っていました。
新館のシャワールーム/トイレは春休みに入って数日すると、中身がすべて取り払われガランとした不思議な空間になりました。この工事の学校側責任者であるジョーンズさんに、「今のうちに写真をとっておいてね。これがどんな風に変わるか、見物よ。」と言われて撮影した写真 — 数日前まで生徒たちが生活していた場所とはとても思えないものでした。
水仙が咲き、桜が芽吹き、暖かい日が1週間以上も続いた後、イギリスはイースター休暇を迎えました。この休暇はヨーロッパではクリスマス並のものなので、当然工事も一時中断かと思われましたが、なんとイースター期間中も校内の作業は続いていました。イギリスではちょっと珍しいことかも知れません。
そして桜の花も散り始めた、生徒帰寮の2日前に遂に男子寮のシャワールーム/トイレが完成。新館に入った先生方もその変容ぶりにはビックリ!
「ホテルに来たのかと思いましたよ。」
この言葉には、近くにいたジョーンズさんもにっこりでした。
生徒たちがそれぞれの国で思い思いに過ごしていた春休みの間、学校では新しい学年を迎える生徒たちの為に着々と準備が進んでいたようです。