毎学期、社会科、英語科で行われている小・中学部のフィールドワークが、今学期も行われました。小学生と中学1年生が今回作業を行う場所は、立教英国学院から車で5分ほどの距離にある地元の教会、ホーリー・トリニティ・チャーチです。
調査を行った1月29日は今年のイギリスの冬を象徴する厳しい寒さ、しかもあいにくの雨。それでも生徒達は、今回のフィールドワークが3回目ということもあり、慣れた様子で教員室前に集合、昼食後すぐに出発することができました。
目的地に到着すると、目の前には数百年の歴史を誇る、静寂に包まれた何とも趣のある教会が・・・・・・。教会の入口まで歩いていくと、2名の教会の方が生徒達を温かく迎えてくれます。内部に案内されると、早速生徒達はガイドさんとともに2階や教会の頂上に登り、教会を象徴する鐘のある場所に向かいます。そこで鐘の構造や歴史について一通り説明を受けると、ガイドさんの力を借りつつ、自らひもを引っ張って鐘を鳴らしてみます。が、これが意外と難しい。それもそのはず、中には1000kgに達するほどの鐘があるからです。それでものみ込みの早い生徒は、何度かひもを引っ張るうちにコツをつかんだようで、しっかりと音を鳴らしていました。
全ての生徒が鐘を鳴らし終え、1階へ戻ると、ステンド・グラスなどの教会内部の装飾や構造、教会全体の構造、そしてキリストの生涯やキリスト教の歴史について、ガイドさんがゆっくりとした英語で説明してくれました。英国学院で集中的に英語を勉強してきた甲斐あってか、多くの生徒はガイドさんの説明を概ね理解しているようで、積極的に質問をし、またガイドさんの投げかけるクイズにも答えることができました。
調査を終えて帰校すると、待っているのはいつものまとめ作業です。調査の時間が足りなかったためにガイドさんの話を全て聞くことができなかったこと、また雨のために教会の隅々を視界で捉えることができなかったことなどから、今回はまとめ作業に苦戦した模様。しかしこの1年間フィールドワークを続けてきた成果を発揮して、最後には立教英国学院の地元、ラジウィック村に佇む歴史ある教会を紹介するワークシートが見事に完成しました。