ただでさえ忙しい帰宅日直前ですが、この「2学期」はそれに輪をかけて忙しない学期末です。というのも、帰宅日前日に生徒会が高校3年生のために毎年お別れ会を主催してくれるからです。教室を整理したり部屋を片付けて帰宅のためのパッキングをしながら、時間を見つけてはそれぞれの学年から高校3年生に贈る歌や寸劇の練習をします。
「全員がちゃんと帰宅準備ができ次第始めますので皆さん協力して下さい!」
生徒会長から声がかかると皆必死で片付け&パッキング。そして今年もほぼ予定通りにお別れ会が始まりました。
まずは高校3年生を中心に歌や演奏、ダンスなどの出し物。短い練習時間でも伝わるものはしっかり伝わるようで、パフォーマンスが終わる度に大きな拍手がおこりました。ちょうど去年の今頃、同じように最後のパフォーマンスをして下さった先輩達の姿が一瞬脳裏をかすめ、そして「今度は自分たちが後輩達にお別れを告げている」という気持が込みあげてくると思わず目頭が熱くなります。 元気な演奏、生き生きとしたダンス、しんみりと聞かせる引き語り…そしてそれに続いて各学年から高校3年生へお別れのメッセージが贈られました。それぞれの学年カラーを活かした歌や出し物に大声で笑ってくれたり、一生懸命声援を送ってくれる先輩達。日本での大学受験のため3学期は帰ってこないので、これが一緒に過ごす最後の時です。
「よぉっ!」とまた戻ってきそうなのに、お別れのメッセージが繰り返されるたびに、立教を去る先輩達の姿が少しずつ現実味をましてきました。そして最後はその高校3年生がステージに上がり、全員で歌を歌ってくれました。3年生を代表して元生徒会長から最後のメッセージが送られると「お別れ会」は終了。またひとつ、キラキラと輝く大切な思い出ができました。