立教生は暇になる事がない。
新入生が2週間の練習を通じて先輩や後輩、それに同学年の仲間と大いに盛り上がった球技大会が終わると翌週はスポーツテスト。昼食後、全校で8種目に及ぶ体力測定をこなした。
体育館では、反復横跳び、長座体前屈、立ち幅跳び、握力、テニスコートではハンドボール投げ、そして陸上競技場では50メートル走と長距離走(男子1500m、女子1000m)の記録を測定した。
立教らしさはこんなスポーツテストにも現れる。小学生から高校3年生までが同じ空間で声を掛け合いながら、励まし合って自分の記録に挑戦する。もちろん先生方も各種目にに分かれて測定係として参加。今や毎年恒例の「行事」となり、やるからには一生懸命、皆でとことんやって楽しんでしまう。握力テストで体育館に響きわたるような気合いの声をあげながら測定に挑んでいたのは高校生の男子生徒ばかりか、女子生徒も同様だった。
心地よい風が吹き抜ける400メートル陸上競技場に各種目を終えて全員が集合すると、いよいよ最後の長距離走。男女それぞれ2グループに分かれてタイムを競う。誰がベストタイムを出すのか、毎年様々な憶測が飛び交い、そして予想を裏切る意外な結果がでる。何十人もの新入生が加わり、彼らの活躍がこの行事をさらに盛り上げるのだ。今年も男子1500mで、最初から一気に飛ばした高校1年の新入生が見事に最後まで走り抜いて好記録を出した。
集計は体育科の先生方がこれから行い、その結果は食堂の入口に貼り出される事になる。新しい立教記録が今年も又生まれるかも知れない。
中学校1年生の最後の走者が先輩達の掛け声に励まされながらゴールインすると、全種目無事終了。午後の陽はまだ眩しくキャンパスを包み、清々しいこの午後を無駄にしないようにと、生徒たちは今度はそれぞれの部活動へと移動して行った。
午後をフルに過ごした後は、夕食後に次の週末のJapanese Eveningの準備作業。
立教生は暇になる事がない。