9月最後の土曜日、ロンドン日本人学校で秋の文化祭が行われました。立教英国学院の在校生には、ロンドン日本人学校出身者が多く、また弟妹や後輩たちがたくさんありますので、毎年ご招待を受けて、文化祭へ遊びに行っています。今年も午前中2時間だけ授業を受けて、11時前から出かけました。
コンサートや劇、展示を中心とした文化祭になっており、特に体育館の舞台で行われる劇やコンサートは溢れんばかりのパワーが漲っていました。小5~高3までが学ぶ立教英国学院では学年の高い高校生にパワーを感じやすいのですが、この小中学生の元気いっぱいの発表には、「いい発表だったなぁ」と思わず感嘆の声がもれるほどでした。アナウンスをつとめる小中学生たちは日本語でも英語でも、はきはきと説明を行い、進行もとてもスムース。それぞれが少しずつの担当だったかもしれませんが、きっと丁寧に練習してきたのでしょう。
最後を飾った中学生の劇「Long Road to Freedom ~自由への長い道のり~」は一段と活気に溢れていました。昨年亡くなったネルソン・マンデラ氏に敬意を表して、アフリカ系の人々に対する差別を扱ったもので、中学部3学年が力を合わせたお芝居。一人一人が情熱をこめて演じ、言葉も力強くてはっきりとしています。あいだあいだに入った、1学年ごとの合唱、そしてお芝居の最後をしめくくる中学部全員での合唱も、とても溌剌として一生懸命で、お芝居の内容もさることながら、一人一人が一生懸命に練習を積み重ねたのでしょう、その懸命さに心を打たれました。そのあとに校庭で行われた反省会を見ていると、生徒と先生が一丸となって臨んだ熱さと、互いの温かい信頼関係を感じて、見ているこちらがほろりとしました。久しぶりに家族や弟妹たちと顔を合わせた立教生たちでしたが、小中学生のパワーに高揚し「次は私たちのオープンデイ。」1ヵ月後の立教英国学院のオープンデイに向けて、エンジンがかかるというものです。