春の訪れを感じる気持ちのいい朝。立教英国学院は卒業終業礼拝の日を迎えました。4名の小学六年生は全員が中学部に、15名の中学三年生は13名が高等部に進学し、そして、43名の高校三年生は立教英国学院を本日卒業することになります。在英の学校ということもあり、高三生の中には受験のために日本に帰国中の生徒も多くいますが、この日のために日本から12名が立教に戻ってきて式に参加しました。3学期ずっと見ることがなかった赤ネクタイの高三生がいるだけで、学校の雰囲気がずっと頼もしくなる。この頼もしさが立教の高三生の魅力です。
この日の聖書朗読は「コリントの信徒への手紙一 第13章1節〜13節」です。今学期を以て日本へ帰国する香蘭女学校からの留学生が朗読をしました。朗読の一部を紹介いたします。「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」。毎日読んでいる聖書の言葉も、この特別の日にはより強いメッセージとして生徒の心に届いているようでした。
礼拝では、日本国大使館の川村総領事と伊藤忠欧州会社社長の今井理事からご祝辞をいただき、また、在学中に特に優秀な成績を修めた者、学校生活へ積極的な貢献をした者への表彰が行われました。国際交流の分野で英国と日本との懸け橋になるような活躍をした生徒には、ホーシャム市議会議長から表彰していただきました。
卒業礼拝後は、すぐに帰宅する生徒もたくさんいますが、ホームステイ先に出発する者、短期交換留学に出発する者はこの日から約一週間、英語だけの生活が始まります。一か月後の新しい学期のスタートに向けて、充実した休暇を過ごしてくれることを期待しています。