今学期の中1校外学習の外出先はBillingshurst。こじんまりとした小さな町だが、その分行き交う人もゆったりと歩いているような気がする。生徒たちが勇気を振り絞って話しかけると立ち止まって親切に答えてくれる人が多かった。
それでも第1回目は、ただ通りを行ったり来たり、地図を描いたりお店の名前をチェックしたりすることに終始する生徒が目立った。「若い人よりご年配の方のほうがゆっくり聞いて答えてくれるよ。」とアドバイスをすると何人かの生徒がトライ。一度慣れてしまえば、2人目、3人目は話しかけやすい。時々「急いでいるから。」と断られる生徒もいたが、この学年の子たちにはめげずにどんどん挑戦していく雰囲気がある。
2回目に生徒たちをこの町に連れて行った時は、今回が肝心とばかりに、「よーし、今日は1人10人にインタビュー!全員が10人に質問すれば班で合わせて30~40人に聞けるぞ!」と発破をかけてみた。天気は晴れ。前回は話しかけてもせいぜいひとりかふたり位だったから今日は3人くらいに聞いてくれれば良しとするか…。
ところが、蓋を開けたら、聞く聞く。通り過ぎる人に片っ端から質問をしていく勢いだった。何かあった時の為にと、いつもなるべく生徒たちに近いところにいるのだが、この時ばかりは何故か少しこちらが恥ずかしくなるくらい元気に話しかけていた。インタビューの後に微笑みながら通り過ぎていくイギリス人達は皆本当に親切な紳士、淑女に見えたし、たどたどしい英語ながら体当たりで何とか質問の答えを聞き出そうとしている生徒たちはなんとも頼もしい優等生に思えてきた。「これが本当の英語学習だ!」と確信に似た気持を持てたことは言うまでもない。
その後数回生徒たちとこの町を訪れたのだが、これほど感動的な場面にはもう遭遇することはなかった。「あの時はいったい何だったのだろう…」と思ってしまう。
でも確かに言えることがある。生徒たちにとって、自分の英語でイギリス人に話しかけることはもうそれほど苦ではなくなっているということだ。自分の英語が通じた時には極上の笑みを浮かべて次に話しかけるイギリス人を探すという何とも素直な生徒たち。まだ会話もろくに出来ない生徒を町に連れ出すことに幾分の迷いもあったが、そういう気持は今学期の校外学習で完全に吹っ切れたような気がする。
単語を並べただけでもいい。自分で近づいていってイギリス人に話しかけられる勇気を持てたことが、きっとこれからの彼らの英語学習の推進力になっていくに違いない。
自分が彼らと同い年くらいの時にはこんな経験とは全く無縁であっただけに、彼らの未来が羨ましく思えてきた。
今回はちょっと変わったアンケートを実施したグループAのレポートを以下にご紹介する。
* * * * *
Billingshurst調査結果(グループA)
(地図係が作成した地図はこちらをご覧下さい)
【第1回】
私たちの班はまずBillingshurstに住む人のオススメのレストランについてと、町のシンボルについての質問をしました。
その結果は下の通りです。
20代女性
・オススメのレストラン Six Bells
.オススメのメニュー Indian
.オススメの理由 安いから
.シンボル わからない(そうです)
40代女性
.オススメのレストラン charcoal grill
.オススメのメニュー lamb kebab
.オススメの理由 テイクアウェイできるから
.シンボル nice village side ?
10代女性
.オススメのレストラン The Chef
.オススメのメニュー タイ料理
.オススメの理由 特になし
.シンボル 特になし
【第2回】
10月20日、今回はちょっとした心理テストを町の人16人にしてみました。
これは考え方を調べる心理テストです。
Q1では仕事面について、Q2では性格面についての心理テストです。
Q1: If you were going to get a present that you can’t buy with money, what would you want?
A)Rainbow
B)Shooting star
C)Wind from May
D)Ring that is around Saturn
Q2: There is a big desk at your company’s boss’s room. What kind of chair do you think it will fit?
A) Respectable plush chair
B) Really big and steady chair
C) Chair which was designed by a famous designer
D) Simple normal chair
結果は・・・
Q1
A: 努力家(答えた人8人)
B: 少し短気だが、テンションがあがりやすい(答えた人5人)
C: マイペース(答えた人1人)
D: 欲張りだけど気づかいできる人(答えた人2人)
Q2
A: 支配欲度90%(答えた人3人)
B: 支配欲度70%(答えた人6人)
C: 支配欲度50%(答えた人1人)
D: 支配欲度(答えた人6人)
でした。とても面白い結果がでたのでやってよかったです。
【第3回】
最後に私たちは町の人に出身地を質問しました。私たちは13人に質問して答えはすべてブリティッシュでした。やはりイングランドですね。
また私たちは町の人の服装に注目してみました。
その結果・・・
• コートは黒系と白系が多い。
• 女の人でスカートをはいている人がかなり少ない。
• だいたいの人が地味な色の洋服を着ている。
ということがわかりました。
また、ポピーの花をつけた人が大多数でした。親切な方ばかりでとても質問しやすかったです
【感想】
• 英語の授業としてこのBillingshurstに行っていましたが、行く度にこの町の良さがわかり毎回楽しかったです。
• このような授業をこれからもいろいろなところでやっていきたいです。
• 今回この町の調査をして、この町の人がどこから来たのか、どんな性格か、又、どんなファッションセンスをしているかまで知ることができ面白かったです。
• 町の人に声をかけるのはドキドキしましたが、皆さん優しく協力してくださったのでよかったです。
• この授業を通して人に声をかけるのにも慣れてきました。これからも積極的に町の人に声をかけられるように頑張ります!
• とにかくとても良い勉強になりました。