一昨日の夜に降り積もった雪がまだキャンパスのあちこちに残っているブレイク3日目。予定通り全校でロンドンに出掛けました。中学部の目的地はロンドンはサウスケンジントンにあるScience Museum。隣接するNatural History Museumとともに広大な敷地に建つ荘厳な建物です。
今回は中学校2年生のメンバーが情報の授業で予めトピックを絞った案内冊子を作ってくれていました。あまりにも大きなMuseumなので2時間や3時間ではとても回りきれません。彼らの作った冊子が他学年の生徒達にも、とても重宝したのではないかと思います。人類史上初めて月面に着陸したイーグル船の実物大模型、イギリスが誇る垂直離着陸ジェット機ハリアーなどの航空関係特別展示、船の歴史や医学の歴史、物理学を体で体験出来るコーナーなど、手作りの案内冊子を見るだけでワクワクしてくる展示物を各班に分かれて見学しました。現地の学校やフランス語を話すヨーロッパからきた生徒たちも沢山いました。流石ロンドン! これだけの規模の展示物を無料で一般公開しているイギリスという国の懐の深さを改めて実感できました。
昼食後はIMAXと呼ばれる大きなシネマホールで3Dドキュメンタリーを見ました。ホールに入るのに長いエスカレーターを昇り、その後もいくつも階段を昇ります。
「どうしてこんなに階段ばかりなんですかー??」
たまりかねてそう聞いた生徒、息を切らせて階段を昇り切った瞬間に自分でその答えを見つけたようでした。目の前にプールを縦に立てたよりもさらに高い大スクリーンが現れたのでした。
数分の宣伝ムービーが終わると画面がスーッと広がり「3D」の文字が。入口で配っていた3Dグラスをかけた瞬間、画面に写っていた動物達の姿が急に目の前に現れ、思わずシートの背もたれにのけぞってしまうほどの大迫力!思い切りバスの効いたサウンドは、まるでホール全体が揺れ動くような臨場感でした。
この後は中学部3年生と別れ、コーチでロンドンの北にあるショッピングモールへ移動。見えてきたのはこの夏ロンドンで開催されるオリンピックのメインスタジアム!今日最後の目的地はそのスタジアムに隣接する、ヨーロッパ最大級の大きさを誇るStratford Cityショッピングモールでした。
「4ポンドのイヤホン見つけたよー」
「先生、アクセサリーのお店どこですか?広すぎてわからなーい」
節分が過ぎて暦の上では春になったとは言え、点呼で集まる頃にはすっかり外も暗くなり、巨大なモールの中は綺麗なイルミネーションがあちこちで灯り始めてとてもロマンチックな空間に早変わり。
点呼をとるや否や、
「じゃ、先生、1時間半後ですね、集合は。」と次の目的地に走って行く女の子達。
点呼の時間ぎりぎりに走って来た男子の班は、
「君達が最後だな。もうみんな他のところへいってしまったよ。」
と担任の先生にたしなめられていました。
最後の集合も皆時間通りに無事集合。手に手にショッピング袋を持って皆満足気な顔でした。
「ほら見て、いいトレーナーあったの。」
「私はTシャツ!」
しばし今日の収穫を楽しそうに見せあったあと再びコーチに乗り帰路につきました。
5ヶ月後には世界中から何万人という人々が訪れるこの場所で、一足先に楽しい思い出が作れたようでした。