立教英国学院は、英国のカントリーサイドにあります。大自然の野山の中に人が切り開いた農場や居住地域があって、学校もたくさんの木々に囲まれていて、緑に満ちた環境です。ごく自然に、野山に住む動物たちがそばを駆けぬけていったりします。当たり前になると気付かないけれど、鳥があちこちでさえずっています。陸上競技場のはしっこでシカが木の新芽を食べていたり、夜にはハリネズミが出てくることもあります。
一番多いのは、ウサギやリス。
春には動物の仔がたくさん生まれ、1学期には、人懐こい仔リスが現れました。寮を出ると、生徒のあとをついてきたり、じゃれかかったり。自然の動物は人を見て逃げるものですが、あまり逃げず、こういった小動物はちょっとこわいものです。いつもちょろちょろと木を駆けまわっていく姿しか見られないので、間近で観察できるのは珍しいこと。愛らしい姿ですが、ふわふわのシッポや体にはノミがたくさん共存していたりするので、近寄ってくる仔リスを触らないで観察。間近で「かわいい!」と見た後は、静かに離れました。翌日、あまり人に近づきすぎるのは心配なので、理科の先生がそっとつかまえて、森の中に放しに行きました。