映画『魔女の宅急便』のイメージをヒントに、高校1年生が新生活への思いを和歌の形で綴りました。
いくつかここでご紹介します。
「パンを焼く 母の姿は 見えずとも 涙流さず 花咲かすとき」
(解説)
普段当たり前だと思っていた朝ごはんを作る母親の姿が見えなくなっても、悲しくなることなく自分自身の花を咲かせようという歌です。
今の自分とキキ、どちらにも重なる歌だと感じます。
季語らしい季語はないですが、”花咲かす”が少し春らしさを感じさせます。
「うとうとと ねむる子猫を 見続けて 春の始まり 気づかず寝落ち」
(解説)
春休みにあまり何も考えずただのんびりと過ごしていたら、いつの間にか立教英国へ行く三日前で、急に実感がわく直前をイメージし、自分と重ねてみました。
また、春になって太陽御光がさしてくると、家にこもっていた猫たちがひなたぼっこしに出て来るのが春の始まりの合図の一種だなと思ったので、「ねこ」にしました。