ここ数年大学の受験資格や企業での英語運用能力の判断材料として注目され始めた英語資格試験「TOEIC」とそれに結びつく位置づけの「TOEIC Bridge」を今学期から本校でも実施することにしました。生徒帰寮前に全教員が研修を受講してTOEICの試験監督資格を取得し、今後は正式なセンターとして年に3回の試験を実施する予定です。
今回その第1回目を10月23日(日)に実施し、全校生徒が受験しました。基本的に高校生はTOEICを、小中学生はBridgeを受験しましたが、中学生でも果敢にTOEICに挑戦した生徒も何人かいました。
TOEICはニューホールで44名、図書館で50名の計94名が受験。リスニング45分、リーディング75分の計2時間。リスニング はすべての文章が1度しか読まれないので集中力も大切です。この日の本番に先立って1週間前の日曜日に全校でTOEICとBridgeのためのガイダンスを行い出題傾向の説明や練習もしていました。そして本番。初めての受験とあって少々緊張したり戸惑ったりする生徒達もいましたが、その分取り組みは真剣そのものだったようです。
TOEICはどちらかというと高学年から社会人向けのテストですが、BridgeはそのTOEICへの「橋渡し」として開発されたテスト。試験時間も半分の1時間ですが、結果はTOEIC同様、合否ではなく何点獲得できたかで知らされるため、英語を習い始めて間もない中学生たちにも良い指標になります。今回は大教室で31名が受験しました。リスニングの指示も問題もすべて英語という試験だけに、中1、中2の生徒達には少々大変だったかもしれませんが、数週間前からコツコツと問題集を解いている熱心な中学生の姿もちらほら見受けられました。この生徒たちが数年後にTOEICを受験するまでに、どのように彼らの英語力が伸びていくのか楽しみです。
2学期は全校生徒が受験しますが、1、3学期も希望者を対象にこの試験を実施します。本校では、英語をただ学ぶだけでなく、それを実際に試す機会を充実させるべく、ネイティブスピーカーの授業や近隣の町での校外学習など、本物の英語習得を目指すプログラムを積極的に展開しています。今回このTOEIC実施が、これまで実施してきた英検やケンブリッジ大学英語資格試験と並んで客観的な英語運用能力の指標となり、生徒達にとって更なる努力目標、学習への刺激になればと思います。