高校生活最後の夏、UCL Japan youth chalengeに参加することができて本当によかったなと思っています。今までは参加したくてもそもそも資格を持っていなかったことや勇気が出なかったことを理由にこのようなプログラムへの参加をためらっていました。しかし高校2年生になってから英語へのモチベーションも高まり、より英語を使える環境に入ってみたいという気持ちから、資格取得のために努力し、今回参加することを決めました。10日間は毎日が濃く充実しており、共有したい思い出はたくさんあります。保護者や友達にたくさん写真を送るほど充実した毎日でした。その中で英語でのレクチャーと友達作りを通じて気づいたことをまとめてみます。
このプログラムのメインでもある大学レベルの講義は一言でいうと非常に難しかったです。専門的な単語が並べられた文章を50分間理解しながら聞くというのは正直言ってできませんでした。話の中で分からない意味などを調べているうちに理解が追いつかなくなり途中から置いてかれることは何度かありました。終わったときには結局これは何についての講義だったのかとなることもあり悔しかったです。しかしレベルが高いから理解ができなくても仕方がないと思いたくはなく、それが講義に集中しようとする意欲にもつながっていました。初めは理解も追いつかず気持ちが上がらなかったものの、日を追うごとに英語で話を聞けることが楽しみにもつながったり、私自身の今まで気づかなかった新しい興味を見つけたりすることができました。今まで私は宇宙への関心はそれほど高いわけでもなく、時々ニュースを目にして面白そうだと思うくらいでした。詳しい事実や知識はあまり身についていない状態での参加だったので、初めは理解できるのかという不安が大きかったです。しかし本格的に講義やワークショップが始まってから思っている以上に私が宇宙に興味あったんだということに気づき私自身驚きました。この経験をきっかけに、立教での英語の課題のプレゼンテーションテーマに宇宙を選びたいと考え、調べながらさらに興味を深めています。
加えて、レクチャーやワークショップを通していく中で友達の存在の重要性も実感しました。特にワークショップでは現地の学生とも一緒に話し合いをするため、詳しい内容を理解しきれず雰囲気だけをつかむという時もありました。そのため周りに流されるだけだと参加がもったいないと感じ、夜にドミトリーで同じ班の子と集まり一緒に理解を深めようと努力しました。わからない時に適当に流してしまう癖がありましたが、日常の些細な気づきから「聞く勇気」も身につけることができたと思います。また、このような場面でも日本人同士だからといって日本語で話すのではなく英語でのコミュニケーションを心がけたことも充実できた一つの要因だと思っています。日本語で会話をするのは日本で知り合った友達とはいくらでもできます。しかし多くの人が高い意識を持っているからこそ会話も英語にするとより満足度も上がり、何より英語を使える時間が幸せでした。
たくさんの事を吸収し、色んな人に影響されながら過ごした10日間は進路についても真剣に考え直すきっかけにも繋がりました。英語を使える楽しさや嬉しさを実感しつつ、英語でのレクチャーの難しさも体験しましたが、このプログラムが終わりに近づくにつれて、海外への興味がますます大きくなり、保護者と進路について真剣に相談しました。結局は日本の大学にするという決断ですが、今まで以上に留学したい、ボランティア活動などにチャレンジしてみたいという気持ちは大きくなりさらに英語へのモチベーションは高まりました。
本当に学べたことや楽しかったこと、苦戦したことなど話しきれないほどありますが、もし来年の参加を迷っている子がいたら自信を持って参加して欲しいと言いたいです。それくらい貴重な経験になりました。挑戦することに自信をもてる機会となり、次の新たな挑戦も探してみたいと思います。
(高等部3年女子)