立教では、外国語の個人レッスンを受けている者も多いが、それと同じくらいに楽器の個人レッスンで音楽に親しむ者も多い。
「あの楽器を弾けるようになりたい。」−初めて挑戦することもあれば、
「今まで続けて来たこのレッスンにもっと磨きを」…自分の技を高みに引き上げる生徒もある。
それらは学期末のスクールコンサートを発表会として披露されるが、
単調かもしれない練習のみちのりに刺激を与えるのが、MUSIC FESTIVAL。
習いたての人も、それなりの技量を持った人も、レベルに応じて好きな楽器でがんばり続ける人々が集まって小さなコンクールが各地で開かれる。
終わると順位がつけられ、表彰状やメダル、カップを授与される。
実は、このコンクールはちょっと不思議。
聴いていて「この人うまいなあ。あんなにはやくて複雑な音階を見事に弾きこなした。」「力強い演奏で引き込まれた」などと感心した演奏者がナンバーワンにならない妙意。それぞれの持っている技量からどれだけ高く幅広く自分自身を伸ばし、豊かな表現力を可能にしてきたかなのだろう。
表彰のときには、賞の如何にかかわらず、演奏者一人一人のため、審査員が褒めたり、弱点やアドバイスをコメントしてくれる。丁寧に書いた講評用紙までもらえる。この用紙が「ヨシ。次もがんばろう。」とエネルギーを与えてくれる。
今年のフェスティバルには7名の生徒が出場。
ピアノデュエット部門では1位から3位までを独占する快挙を成し遂げた。