私が見た21世紀

私が見た21世紀

彼らがパスポートとお金だけを持って向かう場所はヨーロッパがほとんど。私は、この冬休みに、とても21世紀とは思えない映像を見た。それは、国々を渡り歩く難民の姿だ。 難民の多くは、シリア人であり、彼らはISによる攻撃や空爆で家や家族を失い、もう住める環境ではなくなってしまったふるさとから死にものぐ…
高2になるとは

高2になるとは

昨年の12月、高校3年生の先輩方は、立教を私たちに託して旅立った。先輩がいなくなると同時に私たち高校1年生は上から数えて2番目の学年に上がり、立教を支えていく学年になる。だが、私にはまだ立教を支えていく自信が無い。もう少しで生徒会メンバーや当直、部長などが決まっていく。自分たちの代が中心になる。楽し…
冬休み

冬休み

今回の冬休みは三回目のイタリア旅行に行った。特に楽しみにしていたのは、ミラノの最後の晩餐とピサの斜塔とアオスタのスキー場だった。  ミラノの最後の晩餐の飾ってある場所は意外と小さく、美術館ではなく、教会で驚いた、自分の中で、絵は美術館というイメージしかなく、美術館ではない所で絵を見るのは初めて…
お賽銭は何故投げるのか

お賽銭は何故投げるのか

 今日は一月二日。私は初詣に出かけた。人が混み合っている中での参拝は大変だが、神前で二礼二拍手一礼して気分一新するのは悪くない。毎年お賽銭もつい多めに放り込んでしまう。  「お賽銭」この言葉を聞いて私は一つ疑問に思ったことがある。それは何故お賽銭は投げるのか、ということだ。誰でも小さい頃からお…
冬休みの思い出

冬休みの思い出

冬休みの思い出は初めてバスツアーに3回も行ったことです。最初はサンタトレインに乗った後にウィンチェスターに行くツアーでした。サンタトレインに乗る駅までバスで移動しながら「どうなるのかな。」と楽しみにしていました。そしたらガイドさんが私たちのところにサンタトレインのサンタさんが来ると言うのです。ぼくは…
受け継がれた学院「3学期始業礼拝」

受け継がれた学院「3学期始業礼拝」

1月10日(日)、立教英国学院では3学期の始業礼拝がおこなわれました。 立教英国学院では高校3年生は受験のため3学期初めには学校に帰ってきません。そのため、高校2年生が最高学年として学校を引っ張っていくことになります。始業礼拝の際に、十字架とトーチをもって教員たちを先導するのも、新しく任命され…
忘れぬために

忘れぬために

冬休みというと年越しを挟んだ休みとなる。正月は毎年親戚が家に集まって過ごすのだが今年はそれだけではなかった。近所の神社のご奉仕に参加したのである。  三箇日の三日間、私は御礼場といって御礼や御守り、縁起物などを頒布するご奉仕をした。一言で言うと疲れるし忙しい。初日である一月一日なんかは、慣れて…
〈国語科〉読書感想文受賞作品「『モモ』を読んで」

〈国語科〉読書感想文受賞作品「『モモ』を読んで」

時間、それは、人間が人間らしく、豊かに生きることを可能にしてくれる、人生というものの、原料であると思いました。  私が、今回読んだ「モモ」は、年齢もどこからやって来たのかもわからない、不思議な才能を持った女の子が、人々から時間を盗んで生きている集団、灰色の男たちから、大人たちの盗まれた時間を、…
〈国語科〉読書感想文受賞作品「李陵を読んで」

〈国語科〉読書感想文受賞作品「李陵を読んで」

 「人間という生き物は、どうしてこんなに単純で、自分勝手なのだろう。」 時は天漢二年、現在の中国が漢だった頃のこと。騎都尉・李陵が当時度々漢に侵略していた匈奴を征伐しに行くところから話は始まる。李陵は自分の率いる兵の数百倍も規模が大きい匈奴軍相手に善戦するが、最後は兵力、さらには自分の矢さえ尽…
〈国語科〉読書感想文受賞作品「とても長い短編『トロッコ』」

〈国語科〉読書感想文受賞作品「とても長い短編『トロッコ』」

 芥川龍之介の『トロッコ』では、主人公の良平が鉄道建設のためのトロッコを通じて冒険を繰り広げ、短編でありながら密度の濃い物語となっている。私はこれを読んで、人生の縮図を見出した。  最初、良平は連れと共に以前から興味のあったトロッコに乗って遊んでいて、土工に怒鳴られてしまい、それがある種のトラ…