消えない赤を心に

消えない赤を心に

 ガシャン。僕達を放り投げるように扉が開いた瞬間に、熱風と胸におさまりきらないザワザワと、そして赤、赤、赤! 見わたすかぎりの赤に包まれる。ちょうど、広島の野球チームの試合が終わったらしい。目の前には地球の 人口の半分じゃないか、と思ってしまうような赤がたくさんいる。なんだか、自分がとても小…
UCLワークショップ「英語はツールだ」

UCLワークショップ「英語はツールだ」

 このワークショップの開催を知ったときどうしても参加したい。そう思い、選考の作文で「必ずや立教生として活躍します。」と思いをこめて記した。その強い思いが功を奏したのか選ばれ参加することができた。受験生が、と思う人もたくさんいただろうが、きっと何かがある。何かが変わる。どうしても、と強く思った。自然に…
ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「ブリーフィング・ウィークエンド」

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「ブリーフィング・ウィークエンド」

「もうすぐ来るな。」 「そうだな。」 同じような会話を繰り返しながら、僕は玉井君にずっとくっついて歩いていた。 もうすぐ大勢の外国人が来る。こうして英語が堪能な玉井君の近くにいれば、絶対に大丈夫だ。そんな思いからの行動だった。あわよくばこのまま最後まで・・・とも思っていたが、そう上手くはい…
ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「サイエンスワークショップを通じて」

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「サイエンスワークショップを通じて」

サイエンスワークショップは、想像していたようにやはり大変だった。 だが、「大学レベルの高度な知識、技術を実験を通して学べる」という喜びが大きくて、最初は「長く感じるだろうな」と思っていた七日間があっという間に過ぎていってしまったくらい、毎日が本当に楽しかった。特に僕が今回選んだ研究テーマは、大…
フラワーアレンジメント部がフラワーショーに参加しました

フラワーアレンジメント部がフラワーショーに参加しました

 立教では校内の色々な場所がフラワーアレンジメントで飾られています。チャペルの祭壇、食堂ニューホールの入り口、ダイニングテーブルの上、教員室の入り口。季節ごとの素敵な花で学校に彩りを添えているそれらの作品を創っているのは、フラワーアレンジメント部に所属する生徒たちです。そんなフラワーアレンジメント部…
エディンバラを訪ねて

エディンバラを訪ねて

私は夏休みにスコットランドのエディンバラというところに行きました。エディンバラにはエディンバラ城というイギリスの中でも有名な観光地があります。おそらく普通のエディンバラに行ったらその城に行くと思いますが、私は行きませんでした。なぜ行かなかったかというと、エディンバラの街並みを満喫したかったからです。…
ぼくの夏休み

ぼくの夏休み

 ぼくは今年の五月、帰省をせずホームステイに挑戦したため、夏休みに家に帰れる事を去年よりも楽しみにしていた。 そう、本当に待ちに待ったという感じだった。  僕が何よりも楽しみにしていたのは、祖父母が再び犬を飼い始め、その犬に会える事だった。昨年ラブラドールの ブレンディが老衰で亡くなっ…
京都大学サイエンスワークショップ「トウガラシの辛さ」

京都大学サイエンスワークショップ「トウガラシの辛さ」

この夏休み、僕は京都で Japan-UK-Young Scientist Workshop というものに参加した。 これは京都大学が主催しているワークショップで、日本と英国の高校生が大学の研究室で一緒に実験をするというものだ。 僕が参加したグループは有機化学でテーマはハバネロからカプサイシン…
私たちからも歩み寄ろう

私たちからも歩み寄ろう

 この夏、出会ったばかりの人たちとCMを作った。CMといっても、角度を変えたり撮る場所を変えたりはしていない。生放送のような固定カメラだ。そしてCMは普通15分30秒だが今回は1分程。短い時間で伝えたいことをしっかり伝える、これが目的だ。  4人グループで一つのCMを作った。伝えたいことは、「…
夏の風物詩

夏の風物詩

 七月下旬、母とミュージカルを見に行った。普段は一人で歩く道だが、母がいたので音楽は聞かず、話しながら歩いた。 家を出たばかりなのに、既に母の鼻の頭から雫が垂れていた。三十度を悠に超える猛暑日。日傘を差しても尚、全身から汗が吹き出た。  駅まで徒歩二十分。その間母と私はとりとめのない話をして…