高2の冬休みに ー高3への決意ー

高2の冬休みに  ー高3への決意ー
二学期の終業式、高三に別れを告げた。
私にとって高三との別れはとても辛く虚しいものだ。この学校に入学した当初から、私は今の高三にとてもお世話になっていた。部活、休み時間、食事の席、イベントごと、何をするのも高三と一緒だった。いつの間にか、高三のみなさんも自分を後輩というよりも、友達としてみてくれる方が多くなっていたと思う。私は高三のみなさんを兄のように慕い、尊敬していた。そんな高三が来学期からいなくなってしまう。そして今度は私自身が先輩とならなくてはいけない。特別仲のいい後輩もおらず、ましてや怖がられているという噂も聞くほどだ。やっていける自信がない。
私は冬休み、何人かの高三と会うことができた。一緒に笑って馬鹿騒ぎして、学校じゃなくてもこうやって会ってくれる。こんな先輩たちが大好きだ。辛い時、うれしい時、いつでも話をきいてくれる先輩たちが大好きで仕方なかった。ある一人の先輩が
「俺たちといる時はおもいっきり甘えていいから、学校に行ったら甘えられる存在になりなさい。お前なら、絶対ついてきてくれる後輩がいるから。」
と私の背中を押してくれた。
残り一年、この学校で私ができること。それは上の代から与えられたものを、下の代に与えることなのではないのか。それが先輩になるということではないのか。私の目標、それは先輩たちの思いを受け継ぎ、私自身が今の高三のようになることである。今度は私が後輩の背中を押せるよう、頑張っていきたいと思う。
(高等部2年生 男子)