10月25日、世界的ヴァイオリニストの川畠成道氏が来校し、コンサートが催されました。私はその日、放課後に約30分弱レッスンを受けるチャンスを頂きました。世界で活躍するプロフェッショナルを前にして、初めは緊張したものの、折角の好機を無駄には出来ません。短い時間で、出来る限りたくさんのことを吸収しようとつとめました。
このワークショップで印象に残ったのは、教えて頂いたことのすべてが、基本的で当たり前のことだったことです。しかしそれは、基礎の基礎から直されたということではなく、少し工夫するだけで魅力的な演奏に変わる、最高の裏技でした。
ヴァイオリンを演奏する、というのは何か。それは、ただの自己満足ではなく、人に聴かせるということです。これではあまり目立たない、もう少し速くした方が良いなど、曲作りをする上でのアドバイスは、お客様に発表することが前提の物なのだと気づくことが出来ました。常に人前で音楽を披露している演奏家だからこその視点で、貴重なご意見を頂きました。
基本事項であり、重要なこと。練習→レッスン→練習→レッスン…を繰り返す毎日では滅多に気付かない、大切なことを学べたと思います。
この日に頂いたアドバイスを活かし、どんな時も人前で演奏することを考えて、1曲1曲を仕上げていこうと思いました。
(高校1年 女子)