今年の3学期は、冬休みに連絡があり、全校生徒がオンライン授業になりました。私は2学期も日本でのオンライン授業だったので、仕方ないと思う一方、これで1年間ずっとイギリスに行けてないなと悲しくなりました。ですが、今学期が始まって2週間が経った今、寂しさもありますが、クラスメイトの顔が見られて話すことができる楽しさのほうが勝るようになりました。オンライン授業にも慣れ、気持ちにも時間にも余裕が出てきたので、生活や自身が少し変化したように思いました。
一番に浮かぶのは、考え方が変わったことです。昨年は様々なことがあり、考えが少し成長できたような気がしました。昨年の2学期は、立教に帰るか、日本でオンライン授業を受けるかという2つの選択肢がありました。立教が開校するということで、私は帰る気満々になり、家族もきっと送り出してくれると思っていました。なので、両親が日本でオンライン授業を受けなさいと言ってきたとき、凄く驚きました。今振り返ると、すごく自分勝手だと思うのですが、イギリスへ帰国する許可を出してくれないことに腹が立ちさえしました。特にイギリスへ帰国するのに反対していた父にはひどいことを言ってしまったこともありました。父は医師として病院に勤めているので、人一倍リスクがあることはして欲しくなかったのだと思います。万が一のことを考え家の中でもずっとマスクをしていたり、食事の時間をずらして対面の状態にならないようにしたりと、家族のことを思ってくれていました。私は頭では危ないと分かっているのに、学校に早く戻りたいという気持ちもあり選択肢を絞れずにいましたが、そんな父の様子を見て、すごく申し訳なくなりました。そして、これ以上迷惑をかけるのは止めようと思いました。
この事から、自分の考え方を改め、他の人のこともよく見て考えることの大切さに改めて気がつきました。自分の考えをまとめるだけでも精一杯なのに、他の人もというのは難しいことかもしれませんが、今回のことで少し自分が成長できたと思うので、これからもたくさん経験を積んで学んで成長していきたいです。そして、困難な状況でも他の人をいたわることのできる優しい人になりたいです。
(中学部2年生 女子)