高校生になって①

高校生になって①

 この春、義務教育が終わった。それと同時に僕は高校に上がった。これは当たり前のように思えているがそうではない。義務教育が終わったということは同じ15歳でも今社会に出て働いている人たちもいるということだ。僕だって働くこともできた、しかし自分で高校に進学を決めたということは今までみたいにしてはいけないと言うことだ。自分で決めた道なのにこの三年間適当に過ごすことは無責任という言葉があっているかはわからないがそういうようなことは断言できる。そのため僕は中学生時代と比べもっと自分の決めた道を華やかしていくために変えなければならないことや新しく始めなくてはならないと思う。ただ一度にたくさんやるとあまり定着がしないのでとりあえずこの1学期、一つのことを始めてみようと思った。

 それは手帳だ。ほぼ日記みたいなものではあるがこれは確実に僕の今の生活やこれからの道をより良くしてくれるだろう。まずこの手帳で明確に変わるのは物や予定を忘れるという小学生のようなミスだけでなく、時間に確実に遅れないという幼稚園児のようなミスまでしっかりとカバーしてくれると思う。こういう初歩的なミスはミスをしにくいが、したら取り返しがつかなくなってしまう。これから生きていくにつれてミスが大きくなっていく。だからこれは何よりも重要なのだ。僕はミスしかしないというのが本当の意味だが。またこれは自分の普段の生活を振り返る日記としての役割も果たしてくれる。やはり自分の好きなことは積極的にできるが、人間は嫌いなものはあまりできない、後回しにしてしまうのが人間の本能であると思う。特に僕はそういう人間だ。しかし1年だけそうではなかった時期があった。それはまだ僕がこの学校に編入してくる前だ。自分の生活の予定すべてを週末に書き、それをどれだけできているか夜確認し、実際の行動を赤ペンで付け加え自分が実際どのくらい目を背けているか確認していた。その結果いわゆる自称進学校でクラスの上位に食い込んでいた。しかし2年になりやめた瞬間一気に落ち、3年でこの学校に編入して書きすらしなくなったらもっと成績は落ちてしまった。手帳は僕にとってどれだけ意味があったかこの春再確認できた。また
書かないことがどれだけ時間を無駄にし、できた気だけするかがよくわかった。だからこの1学期だけでも書き高校生の初めとして自分を再確認していこうと思う。それが必ず将来に繋がっていくと思うから。
(高等部1年 男子)