7月11日からの1週間、高校3年生1名、高校2年生6名がCollyer’s Collegeへ短期留学に行ってきました。
短い期間でしたが、とても多くの刺激を受け、学習のモチベーションが上がったみたいです。
以下、7回に分けて、生徒のレポートを掲載します。
日々の葛藤と成長をご覧ください。(1/7)
〜Collyer’s College 短期留学日記〜
1日目 7月11日(月)
ついに今日から、ドキドキの短期留学が始まりました。初日ということで、私がとっている授業は4時間目からのスタートでした。授業が始まるまでの間は、友だちと学校散策をしたりブレイクの時間にカフェテリアで買ったお菓子を食べたりと、緊張をほぐしながら、生徒たちや学校内の雰囲気を味わっていました。
ドキドキの末、初めての授業は「Biology」 でした。トピック「Nitrogen cycle」 で、嬉しいことに立教でも学んだ内容でした。先生が事あるごとに小さな質問を生徒たちに投げかけてくれたのですが、ほとんどの問題が分かりそうで分からないものばかりで、毎回うーんと考えているうちに周りの生徒さんたちがスマートに挙手をしてスマートに答えるという、なんとも言えない悔しい思いをしました。また次の授業で、分かる問題があったら迷わずに思い切って発言してみようと思います。
今日の最後の授業は、「Health & Social care」 でした。学期末なので今学期学んだことへの集大成的な課題が一人ひとりに与えられていて、それを個々で行う作業というような授業でした。驚いたのは、課題が終わった人から帰っていいよというスタイルだったことです。初めは5人程いたのに、気づいたら私と立教の友だちだけになっていて、日本だったら時間通りに始まって時間通りに終わるのが普通なのになあと文化の違いを感じました。今日はパワーポイント作成の宿題が出たので、これから明日の授業に向けて頑張りたいと思います。また、今日は誰一人として生徒さんと会話することができずに終わってしまってすごく残念だったので、明日は頑張って自分たちから話しかけてみたいなと思います。
2日目 7月12日(火)
2日目。今日は4日間の中で最も授業数が多い日で、どっぷり疲れる1日でした。しかし授業を受けただけで疲れるというほど悔しいことはありません。今日こそは誰かと喋ってお友だちを作る!と思っていたのに、今日も自分から話しかけられませんでした。頭の中でシュミレーションをするのは簡単ですが、実際に話すとなるととっても難しいことに気が付きました。相手がスマートフォンをいじっていたり、イヤホンをしていたりしたので、一体どういうタイミングでどんなことから話せばいいのだろうかと迷っているうちにあっという間に時間は過ぎていってしまいました。初めてのPsychology の授業でワクワクしていた気持ちはどこかへ消え去り、休憩後再び始まった授業も専門用語に溢れて何を言っているのかかすかにしか分からないし、、、と立教友だちと撃沈していました(笑)。しかし1度だけ、いいこともありました。それは、校内を歩いているとある1人の中国人の女の子が声を掛けてきてくれたことです。どこの国から来たの?何年生?などと積極的に質問をしてくれて、かなり嬉しかったです。しかしその後授業が待っていたのもあり、名前も聞き出せないまま彼女はどこかへ行ってしまいました。少し残念でしたが、もっと自分から彼女のことを色々質問をして、少しでも仲良くなれるよう、明日また出会えることを願っています。
明日は1限からまたPsychologyの授業があります。みんな授業が終わった瞬間に足早に教室を出ていってしまい、授業が始まってからだと話しかける隙がないことを学んだので、明日は授業が始まる前に自分たちから喋りかける作戦で頑張ろうと思います。
3日目 7月13日(水)
3日目。学校の雰囲気や、朝から夜までの生活ルーティーンにもだいぶ慣れてきました。授業も今日は2コマしかなかったので、比較的余裕のある1日だなと思いつつ、この自由時間で色々な人に話しかけてみようかなあという期待を胸に、今日も朝のミニバスに乗り込みました。
1時間目から始まった授業は、昨日も悔しい思いをした「Psychology」でした。今日こそは、授業が始まる前に話しかけてみるのだ!と思っていたのですが、朝から「Hi !!」と声をかけにいくのもなんだか違う気がして、今日も何も話しかけられずにしょんぼりしながら授業が始まりました。話しかけられなかったことは置いておいて、今日のPsychology もなかなかハードな内容でした。途中で、「Free will」という単語が出てきて、色々調べていくうちに、高1の頃に学んだ現代社会の内容も少し混ざっていることに気が付きました。少しでも分かる内容が出てきたことに、友だちとプチ盛り上がりしました。心理学をこの2日間学んでみて、様々な分野の考え方だったり、科学的な要因を用いたロジカルな説明が必要になったりすることを知り、思っていた以上に心理学という分野は深い理解が必要なのだなと思いました。
2時間目は「English Diploma」の授業でした。今日はイギリスの有名人やちょっとした文化などについて学びました。イギリスにいるのに全然知らないことも沢山あったため、せっかくの学びを忘れないようにしたいと思いました。
授業が終わり、とてつもなく暇な時間が到来してしまいました。フリートーキングしませんかという紙を作成して歩いてみたりもしたけれど誰も振り向いてくれず、刻々と時間が過ぎていき、どうしよう、、、と考えているときに、何か話しかける口実を作れば良いかもしれないと思いつきました。そこで思いついたのが、インタビューです。イギリスの若者文化について聞き出す口実で近づいて、そのまま友達になってみようという作戦で質問カンペを作成し始めました。
ちなみにお昼の時間には、サリー先生による簡単な授業の時間がありました。サリー先生が実際に行っている貧しい国の人々への支援活動についての話をしてくださっただけでなく、支援活動のお礼としてもらった沢山のアクセサリーを私たちにくださりました。サリー先生の授業ではすごく将来の展望などについて尋ねられるので、もっと自分の将来のことを真剣に考えなければならないなと気持ちが引き締まりました。
最後に、今日のビッグイベントについて。お昼頃に作成した質問カンペが完成した後、実際に勇気を出してインタビューをしてみました。初めは近くにいて、3人グループの清掃員の方々に突撃しに行きました。大人だったため少し困惑させてしまったかなと思ったけれど、思っていた以上に拙い英語に対して親切に答えてくださって、とても嬉しかったです。この調子で生徒さんにも質問しようと思っていたのですが、残念ながら午後は立教でいうスポーツデイのような行事があったらしく、全く話す機会がありませんでした。明日こそはたくさん質問して同年代の子と話してみたいと思います!最後なので思う存分やることはやりたいです。
4日目 7月14日(木)
とうとう最終日がやってきました。今日は1限目から「Biology」の授業でしたが、それが最後の授業でもありました。Biologyではみんな真面目に授業を受けているような様子だからまた今日も話しかけるのは無理かなあ、、でもチャンスがあれば話せるといいなあ、、とわずかな希望を持ちながらいつもの教室へ向かうと、驚くことに教室には誰もいませんでした。どうやらいつもと違う教室で行うとのことでした。しかしその教室がどこなのか分からず先生方に聞いてみると、何故か誰もいないChemistly roomに案内されてしまうという事態に。(笑)戸惑いながら歩いているとまた違う先生に出会い、今度はきちんとBiologyの先生のところへ案内してもらえました。そんなこんなで少し遅れて教室に入ったので、席があまり空いておらず困っていたところ、後ろの席の男の子がさりげなく空いている椅子を持ってきてくれて並べてくれました。その後その子と隣に座ることができたので、これはチャンスかもしれない!と思い、今日はハーフデーということだったのでそのことについて質問してみようと考えていました。
ちなみに今日のBiologyの内容は自然の進化についてでした。立教では触れていない内容だったため分からない単語が沢山出てきて、先生の説明を聞くことと調べ物とを並行して行ったため、残念ながら隣の子と喋る暇がありませんでした。というより、私よりも隣の子の方がとても真剣に授業を受けている様子で、先生の問いに半分以上その子が答えているほどでした。授業が一段落つくとスクリーンに演習問題が映し出され、それを解く時間がありました。私は今までBiologyの授業はほとんど暗記でなんとかやってきていたため、初見問題となると何をどう答えたらよいのか分からずポカンとしていました。しかし隣の子をみると問題が映し出された瞬間に手を動かして自分なりの解答を早々と書き終えているし、その後の解答確認の時間にも手を上げてスラスラと答えていました。他の人も沢山の意見を持っており、それぞれの発想力で得た解答なのだろうか。。。?と少し驚きました。こっちの人たちは模範解答よりもそれぞれの考えが重要視されるのかもしれないなと思いました。長くなりましたが、結果的にその子と話せたかというと、残念ながら話せませんでした。我ながらこんなにもビビリな性格にショックを受けて、Biologyの授業が終わってしまった瞬間には、「ああ、やってしまった。」と思うのと同時に、残りの時間でなんとか自分から話しかけて友だちを作らなければ、、、と焦り始めました。そこで立教の友だちが何の前触れもなく、ある1人のスカーフを頭に被っている女の子を見つけて、今から話しかけてみる!と言い出しました。突然のことに驚きましたが、少しの間その様子を遠くから見守っていると、随分長い間会話が続いているようでした。私やその他の立教の友だちもそれに便乗してその女の子のところへ行ってみると、とても心優しくて、積極的に私たちのことについて質問をしてくれました。嬉しいことに、一緒にお昼ご飯を買いに行かないかとも誘ってくれたし、その後はインスタも交換することができました。何も繋がりがなくても、自分から声を掛けてみるだけでこんなにも思っても見なかった出来事が待ち受けているかもしれないのだと思うと、最初に声を掛けてくれた立教の友だちに感謝したいです。私にはそこまでの勇気がなかったので、一対一の関係の友だちを作ることはできなかったけれど、少しでも同じ世代の女の子とお話することができて心が満たされました。
今回の短期留学を通して、4日間ってあっという間だなと思いました。正直あと1週間いられたら良かったのになあと物足りなさがありますが、この短い期間だったからこそ日々挑戦的に過ごさなければとならないという気持ちが芽生えたのかなとも感じています。友だち作りに関しては、今回選択した授業の中に立教生が私のみというものが1つもなかったり、科目も割とザ・授業というようなものを選択したからか、あまり一対一で話しかけるチャンスがなかったかなと思いました。また、この4日間を通して得たものは、「主体性」と「英語を恐れない力」です。Collyer’sの生徒たちを見ていると、勉強させられているという感じではなく、本当に自分の意志で勉強しているように思ったし、私も現地の子たちと対等に話すようにするためにはうなずくだけではなくて自分の意見をしっかり発信することが大切だなと考えさせられました。また、英語に関しては、今までは英語が伝わらないことが怖くて、正直外国人には話しかけられたくないなと思っていましたが、今回は友だちを作るために常に誰にどんなことを話しかけてみようなどと考えながら周りの人たちを見る目でいたので、誰かに話しかけられたときには逆に嬉しいと思うようになりました。
今回、得るものは沢山あったけれど、それが完全燃焼かというと少しまだ自分の殻を破りきれなかったなと思うところが多々ありました。まずはその殻を破るための障壁となっている英語力を、この夏に沢山学び深めていきたいなと思っています!