今回のギタコンは私にとって最初で最後のFESでした。
私はみんなも入るからと誘われたときどうせ後一学期しかいられないのに軽音部に入ってもいいのかなという思いで、入るのを躊躇していました。練習を始めてからもドラムの譜面をなかなか覚えられなかったり、メンバーがいなくなったりと大変なことが多く、ずっと不安がついて回りました。けれど、クラスの殆どが軽音部に入っていたこともあり、ドラムの経験者が多くいてとても頼りになりました。冬休みに入ってからはみんな住んでいる地域が違うこともあり、あまり会える機会がなく合わせて練習することはできませんでした。そのため、休みの間は自主練の期間にして、自分なりにも予定を立てて、なるべく予定通りに行動しようと思ったのですが意外と難しくなかなか練習時間を長く確保することはできませんでした。しかし、短い時間で集中して取り組む大切さを実感することができました。三学期に入ってからは特に本番までの緊張感や焦りを感じ始め、ドミトリーでの自主練やハット、S10での練習を大事にするように意識しました。本番に近づくに連れ練習を見に来る人が増えその度に緊張しましたが、人に見られながらの演奏にもなれることができて、今考えると来てくれて良かったなと思います。FES当日、リハが思ったよりあっという間に終わってしまい正直緊張で私たちの前のバンドで素直に盛り上がることができませんでした。本番はリハよりも早く終わったような気がして自分でもちゃんとできていたか覚えていません。けれど、終わった後のやりきった感や終わってしまったという小さな喪失感は確かに感じて、嬉しさと寂しさが同時にありました。人前でバンドとして演奏するという機会は多分今後ないんじゃないかと思うと、とても貴重でTHE青春のような経験ができて本当に良かったです。演奏した後にもっとこうすればよかったとか、あそこミスったななどの後悔や改善点ばかり思いついてとても満足な演奏ではなかったけれど、なんども失敗した箇所がうまくできたり、リズムが走ってしまったりすることはあまりなかったと思うのであのタイミングでできる最大限の演奏はできたんじゃないかなと思います。また、FESの練習をする中でいろんなことを学び、感じることができました。この一年留学が終わる最後の学期に最高の体験をすることができて本当に良かったです。ありがとうございました。
(中等部3年女子)