英国で生まれたスポーツは数多いですが、その中でも歴史あるスポーツの1つが、「フィールドホッケー」です。
スティックを操作しながら、ソフトボールよりは一回り小さく、野球の硬球ボールほどの硬さのボールをゴールに打ち込み競う、スピード感と臨場感あふれるスポーツです。
英国人にとっては学校スポーツの1つとしても馴染みがあり、多くの人に親しまれています。
1908年のロンドンオリンピック以来、五輪種目の1つでもあります。
そんなフィールドホッケーを本場英国にて、JOC(日本オリンピック委員会)より研修員として派遣され、コーチング研修に励まれている元日本代表ホッケー選手・藤本一平様を本校に招聘しました。
秋晴れの下、放課後にホッケー教室を開き、実際にその魅力に触れました。一流の技のすごさに圧倒されつつも、初めて経験するフィールドホッケーの魅力に引き込まれるように、あっという間に1時間のセッションが終わりました。最後には、シュート技術にまで挑戦することができました。
体験会に参加した生徒を紹介します。
僕はホッケーのルールや歴史などを全く知らなかったのですが、藤本さんの講演会ではホッケーのスティックの変化やルールや反則などを習いました。また、元アスリートということでホッケー教室の打ち方講座などでは自分たちには到底真似できないようなシュートやリフティングなどを教えてもらいました。ホッケーにもリフティングなどがあることを初めて知りとても驚いたのでやってみたのですが自分では全然上手くすることができませんでした。藤本さんのホッケーをやっていた頃の経験では、腰を痛めたりするのがよくあると聞きとても難しく自分にはできないようなことをする藤本さんの姿に憧れました。(中学2年生男子)
私はホッケーという競技自体は知っていましたが、あまり触れたことがありませんでした。ですが、元日本代表の藤本さんが来て直々に教えて下さるとのことなので、こんないい機会はなかなか無いと思い、ホッケー教室に参加しました。最初は下手だけど大丈夫かな、と不安に思っていましたが、藤本さんが丁寧に教えてくださったおかげでたくさんの技術を学び、約1時間に及ぶ濃い時間だったにも関わらずすぐに終わってしまいました。
夜の講演会では、ホッケーのルールや藤本選手の経歴について知ることができました。まだまだ知らないこともたくさんあったので、いい勉強になりました。今回の体験を通して、改めてホッケーの楽しさを学べました。来学期以降の授業でもホッケーに挑戦してみたいです!(中学2年生女子)
夕食後に、改めて全体で集まり、講演会を開きました。
来年2024年に開催される夏季パリオリンピックに向けてフィールドホッケー競技の見どころや魅力についてはもちろん、アスリートとして大事にしてきたこと、英国にいることの意義やその価値、藤本様ご自身の経験から得た教訓・エピソードや大切にされている座右の銘「人間万事塞翁が馬/Every cloud has a silver lining」についての話等、貴重なお話をたくさん聞くことができました。
講演会後には、生徒からたくさんの質問も飛び交いました。これも、立教英国学院の魅力の1つです。
全体会の後に、本校の生徒による有志団体I`m Possibleチームと藤本さんと車椅子寄与でかねてよりお世話になっている(株)松永製作所の岡川様も加わり、座談会を設けました。
生徒からは講演会では聞ききれなかった様々な問いかけがあり、藤本さんも1つ1つに丁寧に答えてくださいました。
例えば、
・コーチングをするうえで選手とは違った立場になった時に大切にしている視点について
・パラホッケーについて
・今後のI`m Possibleの活動に向けて、地元英国社会への貢献としてできそうなアクションプランやアイディアについて 等
英国で出会えたご縁を大切に、立教英国学院一丸となって精進していきます。