H2アウティング(その2)

H2アウティング(その2)

今回のアウティングは、人の優しさを体験したアウティングになりました。
今回一緒に行動した人たちは、高1のときにはあまり接点がなかった人たちでした。それでも、高2になり、同じクラス、同じドミになったりと接点が多く、仲が深まった人たちでもありました。実を言うと、最初は少し不安もありました。ですが、今ではそんな不安はなんのためにあったのか分からないほどバカバカしく思えてきます。そのぐらいアウティングが楽しかったのです。移動しながら日頃の相談をし合ったり、くだらない会話をして笑い合ったり、「建物が綺麗だ」「美味しそうなケーキだね」など普段の会話との違いはほんの少しだったのかも知れません。それでも、普段の学校生活ではあまり気付けない会話の間に垣間見れる友達の優しさに心がとても温かくなりました。こんなにも優しい気持ちを持った友達がいることの幸せを改めて感じました。

 今回のアウティングで優しさを感じたのは班のメンバーからだけではありません。
私達がお昼に行ったカフェで、アフタヌーンティーを頼もうとしていたら、キッチンが忙しくて、作れないと言われました。お昼どきだったので仕方ないと思い、他のものを頼もうとしたのですが、わざわざ私達のために作ってくださったのです。しかも、本当に美味しくて、私にとって人生初めてのアフタヌーンティーだったのですが、店員さんの優しさと美味しさで、良い思い出になりました。

 明日からは普段と変わらない学校生活を送ることになります。さらに、3週間後には期末テストが待ち受けています。テストが近づくにつれて自分の余裕がなくなっていき、他の人を思いやることが難しくなってしまうかも知れません。そのことを踏まえた上で、今のタイミングでアウティングに行き、人の優しさに触れられたこと、本当に良かったと思います。どんなに自分の中で焦って、余裕が無くなりそうになっても、他の人への優しさを忘れないでいたいと思います。

(高等部2年 女子)