私は、ミュージカルに行ってLGBTについて様々なことを学びました。そのLGBTの中でも「女装が好きな男の子」という分類の人でした。その男の子がいろいろな差別やいじめを受けながらドラァグクイーンになるという話でした。その差別というのは女装好きというだけでなく、本人自身が生まれつき抱えている肌の色も差別のひとつとして取り上げられていました。それは彼自身ではなく黒人である彼の父が差別を受けてきたがゆえの視野の狭さも影響していました。また、彼や彼の家族だけでなく、彼の友達も同様にひどい差別といじめを受けていました。彼の友達の1人である女の子はイスラム教徒というだけでクラスメートから差別を受けていました。そんな彼女自身はイスラム教徒であるにも関わらず主人公の男の子と親友になっていきます。というのも本来イスラム教はLGBTに否定的なので、彼女は主人公と関わってはいけなかったのです。この作品はそんなLGBTや肌の色や貧しさの差別に苦しむ主人公だけでなく彼の周りの人たちも一緒に色々な差別を乗り越えるという話でした。
私はこのミュージカルを観て、差別というものはどこまでも理不尽だな、と気づきました。なぜそこまで自分の価値観を押しつけようとするのか。人それぞれ好きな色があるように人それぞれ性別があっていいと思います。私は人々が個性を尊重できる社会になって欲しいと思いました。
(高等部1年生 女子)