春休みの思い出

春休みの思い出

私はずっと、春休みになれば日本に本帰国してみんなと遊べると楽しみにしていました。

しかしその夢は、今社会問題となっている新型コロナウイルスによって叶うことが出来ませんでした。4月末に予定していた本帰国のKLMフライトがキャンセルになってから、4月16日発のロンドン経由に変更したのですが、スウェーデンから英国までのフライトがキャンセルになったことから、4月10日のカタールエアーでドーハを経由して日本に帰りました。スウェーデンは日本とのダイレクト便が無いため、どこかの国を経由しないと帰ることが出来ません。

スウェーデン・アーランダ空港では、1日5便くらいしか出ておらず、お店もほとんど閉店で、マクドナルドも閉じられていて衝撃的な光景を見ました。また、ドーハまでのジャンボ機の乗客は15人程度しかいませんでした。ドーハではブラジルから日本に戻る日本人がたくさんいました。

私が住んでいたスウェーデンは感染者がたくさん出ていましたが、スウェーデンはマスクを着ける習慣はなく、スウェーデン政府は自己責任ということで外出禁止の命令が下されず皆はいつもと変わらず外でお買い物を楽しんでいる状況に比べ、日本人はみんながマスクを着用し、空港の職員は白い防護服を着て仕事をしていて日本の厳戒態勢に衝撃を受けました。

私は成田到着後、PCR検査を受けて政府指定施設で2日間収容され、家族全員陰性だったので、父の会社が用意してくれたホテルに移動し、愛知に帰りました。

どの情報が正しくてどうすれば良いのか分からない状態で試行錯誤しながら帰国するのは大変でしたが、私たち帰国者のために命がけで働いている空港職員の方達や医療関係者はもっと大変で感謝しきれないなとおもいます。いつかコロナウイルスが終息してまた前のような生活が出来ればいいなと思っています。

(高等部3年生 女子)