「一期一会」、この言葉には、今この瞬間が一度きりのものであり、その瞬間はもう二度と同じ形では訪れため、出会いや経験を大切にする必要がある、という意味があります。そして、今年のOPENDAYを迎えるにあたって、僕を含めた生徒会が大事にしてきた信念です。この短そうで長かったOPENDAY期間を経て、僕は「一期一会」の精神を理解し、学びとして自分の糧にすることができたと思います。
OPENDAY準備期間の1週間は、普段の学校生活とは異なり、特別な時間でした。授業もなく、放課後も潰され、朝から夕食前までクラスみんなで作業をするからです。また、いつも以上に人間関係、チームワークが重要視されます。毎日忙しい中、頼まれたタスクをこなすだけではなく、クラスのために何ができるのだろうか、何をしたら周りを助けることができるだろうかを僕は考えました。気づけば、頭の中はスケジュールで詰め詰めになってしまいました。いつもよりも忙しくて辛い1週間だからこそ、僕たちは身の回りにある幸せ、出会い、経験に気づけなくなってしまっていたのではないでしょうか。しかし、クラスで過ごす時間の多いOPENDAY期間中にはたくさんの幸せ、普段とは異なる経験、新しい出会いに溢れていたと思います。例えば、これまであまり接点がなかったクラスメイトが実は絵がとても上手だったり、自分と同じ趣味を持っていたりなど、新しい一面を見つけ、仲を深めるきっかけになります。OPENDAYを協力しながら助け合い、共に乗り越えることで強まる絆があると思います。目で直接確認することはできないけど、心に残る一生ものになると思います。今はあまり実感できないかもしれないけど、この時間、この思い出は、学生だからこそ経験できた幸せなのだと、将来の僕はきっと思うでしょう。
1週間のOPENDAY期間から僕が学び、皆さんに伝えたいのは「今この瞬間を大切にする」ということです。
僕達が日常で経験する出会いや出来事はすべて一度きりのものであり、2024年度OPENDAYというイベントも人生で1度きりです。だからこそ、一瞬一瞬を、そして毎日を全力で生き、小さな幸せを噛み締めて生きることを大切にしてほしいです。OPENDAYは来年もまた実施されますが、その頃には僕たちのクラスは二つに分けられ、今のメンバー全員で取り組む展示企画はもう二度と実現しません。白状すると、僕は準備期間中だけでなく当日中も、生徒会の仕事やクラスの企画、アテンド係などでとても忙しく、“早く終わってくれないかな”と考えてしまう瞬間がありました。しかし、OPENDAYが終わった今、ふりかえってみると、生徒会として学校に貢献できたこの1週間も、このM3のメンバーで創り上げたOPENDAYも、人生に一度しかなく、とても幸せな経験であったと思います。
良かったことも、後悔することも含めて、これらはすべて「一期一会」でつながっていると思います。僕はこの言葉を大切に、これからの立教での学校生活を過ごしたいと思います。
(中学部3年男子)