今回のOPENDAYを通して、僕は人間関係について深く考えました。通常授業の時にはないような厳格な雰囲気や、クラス内での喧嘩など、最初はどうなってしまうのかと心配することもありましたが、自分が制作しているときには平和に取り組むことができ、スムーズにタスクをこなすことができたと思っています。
初めてのOPENDAYで、前の学校とは圧倒的に違うなと思った点は、生徒の本気度でした。この学校は前の学校と違って教室がありえないぐらい別物になっていますが、前の学校の文化祭では教室に上からプチプチをぶら下げてベタベタなガムテープを貼り付けるだけで壁の処理は終了です。立教では大きな紙に普通の学校の文化祭ではあまり使わないであろうペンキを使って塗装しました。寮生活なこともあり、下校時間や帰りの電車の時刻などを心配することなく遅い時間まで活動できることが、全体的に展示作品の完成度が高い理由の一つだと感じました。また、この学校ではクラスメイト同士がしっかり意見を交換し、喧嘩などもするかわりに後からでる不満などが少なく、作業に入った後は急な変更などがなくベルトコンベア式に取り組むことができました。
題名にある人間関係はクラスメイトだけの話ではありません。雨の中でも日本の文化に興味を持って来てくださったお客様には、僕たちの企画展示を楽しんでもらうことが大切だと思っていました。そのために、僕が接客を担当した時間に来ていただいたお客様には笑顔で帰っていただけるように対応しました。「楽しい!」、「日本人の友だちにこれを見せてあげたい!」と言って携帯のカメラを起動している人も多く、今回M3で作った居酒屋は完成度が高かったのだと実感すると同時に、雰囲気だけではなくお客様に対するサービスや会話も大事なのだと学びました。あまりにも雰囲気が良すぎてイートインスペースかと勘違いしてしまう人も発生してしまうほどでした。イートインスペースかと勘違いしてしまい、すべての料理を運んできたお客様を断るのは大変でした。僕は12時から13時までのパートでしたが、この時間帯が一番このようなお客様が多かったと思います。僕は食堂よりの窓から来るお客様の対応を友人と担当していたのですが、窓からくるお客様の6割近くはカレーライスを持った人で、ここではご飯は食べれないよと英語で話すとわかってくれる方もいましたが、多くの人はなぜ食べれないのか理解できないだとか、友人からここで食べていいと言われて来たの!!と不満をあらわにした人もいたことからどのように対応するのか、かなり悩まされました。日本の文化であるJapanese pub は英国人の方々にもうまく伝えることができたと思います。
ここまでは居酒屋の話をしてきましたが、僕は居酒屋の再現だけでなく刑事ドラマの制作にも奮闘しました。刑事ドラマの撮影では最終話の一部以外、撮影中台本を見ることは一回もしませんでした。刑事ドラマでは台詞の関係や撮影スケジュールで不満を抱えてぶつけ合っている姿も何回か目撃しましたが、主人公をやらせてもらうことになった僕は、セリフを覚えなければいけないという使命感のなか、お風呂にもゆっくり入れないようなスケジュールで撮影することもあり、撮影の時間通りに来ない人に腹を立てて不機嫌になったこともありました。しかし、本番の映像を見て完成度が高かったことや、周りの人の満足度が高く、食事の席でも土屋良かったよ!と言われることもあり、大きな達成感を感じられる機会になりました。
このような出来事もあり、今回のOpendayでは人間関係について深く触れることが多く、時に悩むことも多々ありましたが、来年のOpendayでは元メンとして期待される中、今年学んだことを最大限活かし、来年度の新入生を引っ張っていこうと思います。来年は人間関係以外のことでの大きな学びができるように頑張ります。まずは、初めてのOpendayでしたが、無事に終えることができてよかったです。自分にとっての成長を感じる機会をもてたことが嬉しいです。
(中学部3年男子)