2023年度ハーフターム(5月27日-6月4日)、4年ぶりに国際交流プログラムを再開することができました。4つのプログラムのなかの1つである「Oxford Homestay Programme」では、高等部2年生16名と3年生30名の生徒たちが、歴史あるオックスフォードの街にホームステイしながら、貴重な体験をしてきました。生徒たちの報告書をお届けします。
オックスフォード研修は正直他のプログラムよりも自由時間が短く、本当にここで良かったのだろうかとか自宅に帰って勉強したりリフレッシュしたほうが良かったのではないかと思ってしまった。だがそんな思いは時間をかけつつではあったが払拭されていった。僕は今回そんな隠れた良さについて語ろうと思う。
まず初めに僕がすごくいいなと思ったところはホストファミリーとの”楽しくない”会話です。ここで疑問に思うだろうが、ここで言う楽しくないは退屈という意味ではなく、ジョークや笑い話ではない会話のことを指している。では、なぜこの世の大抵の人が想像するであるホストファミリーとの談笑ではなく、このような会話が僕が個人的にこのプログラムの面白みであると思ったのか、それはこのプログラムは歴史的建造物がありふれているOxfordの地で行っており、何も考えずともそれらに巡り合うことができる。そして様々な疑問が自然と生まれてくる。そうして生まれた疑問を食事の際や食後にホストマザーに質問するとネットで出てくる情報よりも詳しく、そして丁寧に教えてくれる。そんな環境が整っているだなんて夢のようでした。
また、食後に行われるBBCnewsとOxfordのlocal newsを見ることが家の中でのルールのようなものであり、毎日ニュースを見ながら討論していた。最初はニュースが10:45分に終わるため早くお風呂に入って寝たいと正直思ってしまった。だが、日本語でも少し難しいであろう討論の最中に自分の知識を活用しながら、共感や反論をすることは貴重な経験であったと同時にとても一日の中で楽しい時間の一つに変わっていった。何よりも感じてしまうこととして普段生活していく中で1時間以上英語で話し続けることなどないため、短い日常会話や授業での発言がパターン化されていき、表現の幅が昔に比べて狭まってきた気がした。だが、それよりも今まで必死に覚えてきた単語などが活用でき、また現地の人の言い回しを学べたことが本当に嬉しかった。
これらの経験に加え僕は友達と一緒にカレーうどんをホストファミリーに振る舞った。これは本当にホームステイでしかできないことだと思った。正直味の感想は少し濁されたため心の底からは喜ぶことはできなかったが、食材の限界があったためしかたないと思いたい。でもこの経験は個人的にすごく、人の好みや価値観の違いを感じた。たとえば日本人はよく海外に行ったとき”日本食が恋しい”や”日本食が一番”、”白米がないとだめ”などという、しかしこれは幼少期から食べているからであり、どんなに日本人がおいしく食べている様子を見ていても、海外の人からしたら少し食べるのに抵抗があったり、躊躇うことがしばしあるだろう。このようなことを再認識できた事が、僕にとってこの研修に行ってきての一番の収穫だと思う。
最初に言ったとおり、自分は一度自分の選択を後悔してしまった。しかし自分の度胸と能力次第でそれらを払拭することができる。今よりも楽しい未来を過ごすためにもチャレンジする気持ちとそのチャレンジを支えることのできる能力を得ることができるような努力をして行こうと思った。
(高等部2年男子)