二学期アウティング:「この町はアンモナイトを愛しているように感じられました。」

二学期アウティング:「この町はアンモナイトを愛しているように感じられました。」

 僕は、二学期のアウティングで、ライムリージスに行きました。ライムリージスは世界遺産のひとつで、ジュラシック海岸の中央あたりに位置する港町です。  ライムリージスのがけから中生代の一億八千万年間に地球に存在した生物の化石が多く発見されています。特にメアリー・アニングという人が見つけた魚竜と首長竜の…
町を歩きながらイギリスを感じた「ケンブリッジ」

町を歩きながらイギリスを感じた「ケンブリッジ」

 私たち高一は、アウティングでケンブリッジへ行った。毎年高一はケンブリッジと決まっていて、先輩方から色々と聞いていたが、先輩によって言うことが違ったために、結局どんな所か分からないまま当日を迎えた。  二時間半もかけてケンブリッジに到着した。きれいな町だよ、と先生がおっしゃっていたことが納得で…
ここでしか味わえないもの

ここでしか味わえないもの

 煙が立ち込める舞台上で、赤い旗が大きく振られ揺れていた。  私が観劇した「レ・ミゼラブル」は、19世紀初頭のフランスを舞台としている。民衆たちは、命をかけて「自由」を追求し闘った。私は革命軍が士気を高め歌っている中、揺れている大きな大きなあの赤い旗に、彼らの強い「自由」への想いを見た。  …
「あたりまえのことが、何故かとても新鮮に思えた」短期交換留学

「あたりまえのことが、何故かとても新鮮に思えた」短期交換留学

一週間英人の家庭で生活して、文化の違いを体感したのかと思いきや、そうでもない。差異を感じなかったというわけではなく、もっと大きなことに気付くことができたのだ。  短期のホームステイなら学期末に何回か経験しているが、思えばそのたびに、わたしは日本と英国の相違点を意識していた。対照的なところ。根本…
旧都オックスフォードで気づいたこと:その瞬間しか味わい得ない時間

旧都オックスフォードで気づいたこと:その瞬間しか味わい得ない時間

今回の私のアウティングは、何とも優雅にアフタヌーン・ティーから始まりました。イギリス最古というコーヒーショップで、女子高生五人で、ちょっと贅沢して、お茶とサンドウィッチとスコーンのセットを注文しました。しばらくしてテーブルに運ばれて来たのは、絵に描いた様な三段のスタンドに美味しそうに盛られた御馳走。…
さらなるレベルへの一歩

さらなるレベルへの一歩

「来週の日曜日、ファーリントンスクールのお茶会に行きたい人は?」先生はそう私たちに聞いた。絶対に行きたい。私は他校の外国人の生徒と交流できる機会があると聞いた瞬間から強くそう思っていた。今の自分の英語の力を試したい。自分の性格や日常の態度をどう変えれば文化が違う人達と話せるのか学んで自分を磨きたい。…
フラワーショー:慌しい生活の中で花を活ける時間はいつもと違うひとときを与えてくれる。

フラワーショー:慌しい生活の中で花を活ける時間はいつもと違うひとときを与えてくれる。

自分の作品のところを見たら、"First Prize"と書かれた紙があった。え。まさか自分が?と一瞬疑いつつも、もう一度その紙を見た。素直に嬉しかった。 私は高一の初め、立教にフラワーアレンジメント部があるのを知って、友達と二人で入部した。フラワーアレンジメントなど、初めてで何も知らないし、特…
高2の夏:私を大きく成長させてくれた語学学校

高2の夏:私を大きく成長させてくれた語学学校

 私の今年の夏は実に充実したものだった。毎年同じ事を言っているが今年の夏は特別だ、と言える。  去年の入学してすぐの夏と比べ、周りには一年を共に過ごした友人がたくさんでき、ショッピングや海、テーマパークに行くなどして楽しんだ。どれをとっても楽しい思い出ばかりだが、やはりこの夏一番の思い出は私を…
カンタベリー大聖堂

カンタベリー大聖堂

イギリスでの初めての夏休み。私は多くの場所を訪れました。イギリスには、歴史を感じさせる荘厳で豪華な建築物が各地にあります。その中で私が一番感銘を受けたのはカンタベリー大聖堂でした。 カンタベリー大聖堂は英国国教会の精神的中心地でした。私は中学生の時から、聖公会の本拠地を訪れてみたいと思っていた…
ひとりひとりの『捨てない生活』

ひとりひとりの『捨てない生活』

 今年の夏も、シャプラニール主催の中高生国際フォーラムに参加した。今回は三回目。私は団体訪問で「ハンガー・フリー・ワールド(HFM)」を選んだ。自分の住む世界である日本もイギリスも言うならば「飢餓」とは無縁な環境にあるからだ。  今回のフォーラムで私の頭の中に強く残った言葉がある。それは「もっ…