赤ネクタイの偉大さ

赤ネクタイの偉大さ

 四ヶ月ぶりの立教、不思議と久しぶりな気がしない。礼拝、食事のマナー、朝のベッドメイク等で、久しぶりだからといって惑うことはなかった。この四ヶ月間、春に帰った際、自分が高三として、ちゃんとできるのか不安でたまらなかった。しかし、立教で今日一日を過ごし、日常の事柄をしっかりこなすことができ、不安が一気…
「最後の一年」

「最後の一年」

今までは、休み中は勉強があまりできなかった。自分への甘えがあったのだろうか。何か計画するはいいものの、それを実行に移すことができていなかったと思う。しかし、今回の長期休暇に入る前に、私はある目標を立てていた。それは、集中力をつけることだった。今まで勉強をする時、私は集中力を維持することができずにいた…
今年咲いた桜は、自分の新しいスタートだ。

今年咲いた桜は、自分の新しいスタートだ。

この学校に来て1年が経ち、再び春が来た。立教にある桜は本来ならば春休みのうちに花びらは散ってしまうらしいが今年は珍しく新学期に間に合ったようだ。というのも今年のイギリスは異常なまでに寒かったのだ。日本ではあり得ないが4月に雪が降っていたのである。 イギリスで初めて冬を越した。長い冬だったと思う。1…
3年後の自分

3年後の自分

僕は3年後、自分の力だけで生きていける人になりたいと思っています。だから、立教英国学院に入学しました。 立教英国学院に来て3つの事に気づきました。 1つ目は、学校にいる全ての人がたくさんのコミュニケーションをとることです。こんなに仲のいい人たちがいると知って驚きました。 2つ目は、すべての生徒…
新しい学校、生活、そして仲間

新しい学校、生活、そして仲間

まだ夢の中にいるようだ。この間の受験の時にはなかった「立教生」の証である校章を胸につけ、この作文を書いている。今はまだ立教のリズムに慣れなくて、みんなについていくのが精一杯。しかしクラスの子も、食事の席の先輩も、同じドミトリーの子もみんな優しい。まだ、何も分からなくて右往左往してしまう私を優しく導い…
高1 ロンドン・アウティング 作文:「目移り」

高1 ロンドン・アウティング 作文:「目移り」

 名作の数々が澄まして鎮座する天下の美術館で、きょろきょろするのは山出しの子みたいで田舎臭くて恥ずかしい、なんて思いながらも自制できなかった。これが、Outingで行ったNational Galleryについての率直な感想だ。  一月に現代文の授業で『失われた両腕』という論説を読んだ。「ミロのヴィ…
立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で1年間を過ごした生徒の手記)

立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で1年間を過ごした生徒の手記)

経験  私は一年間をイギリスで過ごした。休みの期間も帰らず語学学校に通った。もちろん最初は英語力を伸ばしたいという狙いで行ったつもりだったが、ここに来て気付かされた事や学んだ事は本当にたくさんあった。  まず立教英国学院に来て出来た新しい仲間だ。人数が日本の学校に比べて少ない上に、朝起きてか…
立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で2年間を過ごした生徒の手記)

立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で2年間を過ごした生徒の手記)

経験の与えてくれたもの  私がこの学校で学んだことは数え切れないほどたくさんあります。本来なら日本から遠く離れたこの地にわざわざ来たのだから、一番に英語力やイギリス文化を挙げるべきなのかもしれませんが、それら一般的なことよりも、この寮という特殊な環境で数々の行事を通して学んだことを挙げたいと思…