ラストアウティング

ラストアウティング

 私にとって最後のアウティングとしてロンドンのマダムタッソーとミュージカルを観に行きました。  最初に行ったマダムタッソーは、日本のお台場にもある人形館で、ずっと行きたいと思っていたのに、まさか本家に先に行けるとは思っていなかったので、行く前から昂奮していました。中に入ると、別世界のようにキラ…
「ラストの始まり」

「ラストの始まり」

 高校3年生が学校にいないとこんなにも静かになるのかと思うくらい、しんと静まり返った立教。最高学年という実感もあまりわかないまま、とうとう高2の3学期が始まってしまった。私たちが立教生として行う行事も今学期からは一つ一つがラストになる。  そんな3学期が始まって1週間経った週末、カルタ大会に続…
初めてのアウティング

初めてのアウティング

 立教英国学院に入学して、初めてのアウティングに行った。行く前は、どこに行くのかもうっすらとしか聞けなくて、色々心配だった。しかし、当日になってみんながワクワクしている様子を見て、私も楽しみに思った。  バスに乗って、ロンドンに着いた。バスを降りると、おしゃれで明るい町の雰囲気を感じた。班の友…
「超ネガティブ人間」

「超ネガティブ人間」

 2016年、特に高校2年生になってから自分はとても変わったなと思う。多分他の人にはわからないし、自分自身それが良いことなのかもわからない。  その変わったところというのは、考え方や性格だ。高2になって生徒会など責任あることをするようになったせいか、勉強面、生活面などの細かいところを意識して行…
「親しい友」

「親しい友」

 この学校でできる親友は一味違う。私達はこの学校で1年の3分の2を過ごし、共に生活する。いわば、24時間、常に周りに友人がいるのだ。長い時間共に過ごせば、友人の本当の顔を知ることも多い。笑いあったりふざけたり、ぶつかりあうことだってたまにではない。けれど、だからこそこの学校で出会い仲良くなった親友と…
「模索期間」

「模索期間」

今まで当たり前のように存在した高校3年生の先輩と別れを告げた2学期の終業礼拝。ぽっかりと穴があいてしまう気がした。別れを告げてから実感する先輩の偉大さと、その存在がなくなる不安が交錯して焦りを感じた。 私にとって高3の先輩は、いるだけで安心できるような暖かい存在だった。そして、私が目指すべき姿…
「イギリスで立教に通う意味」

「イギリスで立教に通う意味」

 このお正月、私は祖母の家で過ごした。祖母は私が家を訪ねるといつも、やたらと日本らしいことを私にさせたがる。着物の着付けや、お正月になると書初めの準備を欠かさない。正直にいうと、今までは面倒だなと思ったこともあった。しかし、立教に通いイギリス人との交流が多くなると、海外の人から見れば、日本人は着付け…
Musical “キンキーブーツ”

Musical “キンキーブーツ”

実話だと知ったとき、すごく驚きました。 最初は現実味がないなと思いながら見ていて、 「どうせミュージカル用に作られた話だろうな。」 と考えていたからです。 出演者全員、歌唱力が並みではなく、ただただその衣装といい、歌声といい、全てに感動しました。特に、女装した男性方の脚が綺麗すぎてびっく…
「誰のために?」

「誰のために?」

昨年は「花は咲く」を歌った。2回目になる今年の合唱コンクールでは、「少年時代」を歌うことになった。昨年のこともあって、伴奏をやらなければいけないことは分かっていたけど、なかなかやる気が出なかった。昨年は、冬休み前に楽譜を配られたのに、今年は1週間前だったからだ。そんな中でも人数の少ない中、2つにパー…
「後悔」

「後悔」

正直、合唱コンクールが嫌いです。嫌いなんです。 でもいつも負けてから後悔します。 これがいつもの流れです。今回も相変わらずこの流れなんです。 いつものように男子のやる気はゼロ。女子のやる気は充分。 この男子と女子のやる気の差がその間に亀裂を入れる。 こんなことをつづけながら時間のない三…