レ・ミゼラブルの世界に圧倒されて 2016年11月13日 日曜日 午後7時29分。もうすぐだ。私は今すぐにでもミュージカルの世界に入って行きたくてうずうずしていた。 「始まった!」 そう感じてからはもう私は別次元にいるようだった。 好きな映画は、と聞かれたら迷わず「レ・ミゼラブル」と答えるだろう。それ位私はレミゼの世界観が好きで、曲が好きだ。レミゼはどんな私… 続きを読む
「最初で最後のオープンデイ」 2016年11月11日 金曜日 私にとって最初で最後。これは、立教に来てからどのイベントにもあてはまるだろう。だが、このオープンデイだけは、このオープンデイだけは最初で最後で終わらせたくないイベントだった。 夏休みに入る前から少しずつ色々なことを決めてきた。話し合いにならなかったときも数知れずあった。二学期に入ると、その… 続きを読む
「残り香」 2016年11月09日 水曜日 オープンデーから三日たった教室は、机と椅子だけの簡素な部屋へと戻っていた。しかし、注意してよく見てみると、所々に剥がされていないテープや、掃除機で吸い取れなかった切れ端があることに気付かされる。こういった時、普段なら自然と手を伸ばして捨ててしまうのだが、どうしても頭の中で映画の様にたどたどしく流れ… 続きを読む
「オープンデーの思い出」 2016年11月07日 月曜日 ドラムロールが早まっていくと同時に自分の心拍数もバクバクとあがって行くのが分かった。ドラムロールが止まり周りが一気に静まりかえった。そしてまさかの総合優勝第一位。 「せーのっ。」 初めてだった。くす玉を割ったのも、こんなにクラス全員で喜びあったのも。毎年やってくる立教最大イベント、オープ… 続きを読む
『オープンデーが終わって』 2016年11月01日 火曜日 オープンデーを経験して一番思ったことは楽しむことは大切ということだ。 オープンデーの準備期間中、良いアイディアが思い浮かばなかったり、思い浮かんだアイディアをなかなか形にすることができなかったり、楽しくない作業ばかりでつまらなかったり、みんなお互いにいろいろな不満を持ち、友達関係がギクシャクし… 続きを読む
『有終の美』 2016年10月31日 月曜日 「模造紙部門第1位は...(ダカダカダカダカダカダカダカダカ・・・ダン!)高等部1年 世界はこれをトイレと呼ぶんだぜ」 これを聞いた時、とび上がって喜んで興奮がおさまらなかった。 私は、OPEN DAYで模造紙班として活動した。字が汚く、サボりぐせのある私は、大きな仕事はもらえず、最初… 続きを読む
『人との関わり』 2016年10月30日 日曜日 「日本人の方ですか?」 突然、流暢な日本語でそう話しかけられた。私は自分が立っている場所を思い返した。 イギリス、ケンブリッジ、マーケットの近くのサブウェイの目の前。私は咄嗟のできごとに困惑し、頭の回転が止まった。 かろうじて 「えっ?」 という声を発することができた。すると彼女はもう… 続きを読む
「最後」 2016年10月29日 土曜日 あー、もう最後のアウティングだ、そう誰かの呟き声が耳に入ってきた。私は耳を疑った。正直まだ信じることができなかった。「最後」という言葉が引っかかったのだ。1年前から覚悟はしていた。これから行うすべての行事がもう「最後」なのだと。オープンデイのクラス企画、合唱コンクール、球技大会... 一つ一つ終わっ… 続きを読む
「満たされる」 2016年10月28日 金曜日 高3最後のアウティングは綺麗な晴れ空で風が少し肌寒い。ロンドン・アイに乗り込んで徐々に地面が遠くなる。もう何回目だろうか、そんなことを考えていた。皆がはしゃいでいる。なんだか子供みたいだった。それは私も含めて。2組だけとは言え、皆でどこかへ行くのも最後なのだと思うと少し寂しい。立教英国という特別な環… 続きを読む
『晩禱』 2016年10月19日 水曜日 チャペルに入ると、壁一面に色鮮やかなステンドグラスが広がっていた。 高い天井に沢山の柱や像、今まで見たことのある教会とは桁違いのスケールだ。 今回のアウティングの行き先はケンブリッジだった。 ガイドツアーや買い物など色々楽しみはあったが、特に印象に残ったのはチャペルでの晩禱だ。 キン… 続きを読む