ジョージ・アボットスクール交換留学体験記「新たな挑戦」 2016年06月11日 土曜日 僕は今回初めてイギリスの現地校との交換留学プログラムに参加した。現地の同世代の人と今まで関わったことがない僕は、うまく会話ができるか、授業についていけるかなど不安な気持ちでいっぱいだった。交換留学先はギルフォードの街中から少し外れたところにあるGeorge Abbot Schoolというyear7(… 続きを読む
春休み 2016年06月08日 水曜日 高校三年生になる前、最後の春休み。学年のほとんどの人が受験に向けて、エンジン全開で走り出す準備を始めるだろう。 私も、もちろんその人たちの仲間だったが、一つ新しいことに挑戦することにしていた。それは、シンガポールの人たちとの交流を深めることだった。 両親がシンガポールに移住してから一年半がた… 続きを読む
決意の雨 2016年06月07日 火曜日 冷たい雨でした。日本からヘルシンキまで十時間、そこからイギリスまでさらに三時間。立教に着いて、タクシーから降りると、冷たくも優しい雨が長いフライトで疲れた私をいやしてくれた。そして高校生活最後の一年を歓迎しているようにも感じた。 「ああ、最後の一年が始まる。」 思えば、ここに来るまで本当に速… 続きを読む
十人十色の意味を実感した春休み 2016年06月05日 日曜日 あっという間に終わった三学期、イベント、英検、期末テストと盛りだくさんの二ヶ月だった。よく両親から二学期は期間が長くオープンデーの準備もあるから大変だね、と言われるが自分にとっては三学期の方が忙しいと感じている。 自分が感じたあっという間の二ヶ月は両親にとってはとても長く、春休みの一ヶ月はあっ… 続きを読む
高校最後の行事で気付いたこと 2016年05月29日 日曜日 "私は臆病者である" 今回の代表キャプテンもそうだが、私は生徒会とかバスケットボール部の部長とか、何かと人をまとめることが多かった。沢山悩み事もあったが、誰にも話すことはなく、自分の弱いところなんて人に見せなかった。全て溜め込んでいた。これが強い人間... 今までそう思っていた。だが、この球技大会… 続きを読む
私≠悪魔 2016年05月28日 土曜日 小学校6年間の運動会と中学高校の球技大会で私は団体で一度も勝ったことがなかった。個人競技で勝ったことはあったが、私は人生で一度でいいから団体で勝ちたかった。全体で喜びを分かちあってみたかった。 今まで私は人に、 「私は人生でスポーツ大会で一度も団体で勝ったことないんだよね。」 と言えなかっ… 続きを読む
最高の仲間 2016年05月27日 金曜日 正直に言うと、私の球技大会は勝つことにあった。楽しむことと勝つことは同義であった。負けるという概念すら持っていなかった。なぜなら全力で頑張れば結果が必ずついてくるものだと思っていたからだ。だからであろうか。試合が終わったとき、私の頭は呆然と宙に浮いていた。キャプテンとしてみんなに声をかけたくても体が… 続きを読む
春暁 2016年05月22日 日曜日 閉めきったカーテンの下からわき出てくる陽の光は、うす暗い部屋を照らす。段々と家具が現れ色が足されていくのを見ていると、昨日とは別の世界で目覚めてしまったような、知らない人になったような気持ちになる。 僕は春のこの時間が好きだ。夏でも秋でも冬でもいけない。春の朝が好きだ。 よくマラソンは人… 続きを読む
「最高」がそろう瞬間 2016年05月20日 金曜日 球技大会。僕たちの青春が終わる嫌な行事。 この球技大会が終われば僕たちはもう完全に受験生だ。後輩たちが頑張って1つのものを作り上げようとしている最中も、後輩たちが一生懸命歌っている最中も、僕たちはただひたすら夢に向かって全力疾走する。目標の大きさに脅えながら、少しでも近い道を手探りで探しながら、見… 続きを読む
悔しさをバネに 2016年05月19日 木曜日 1回戦目、4回裏、5点差。この回で5点を入れなければ負けてしまう。どうしよう。そんな時、キャプテンが言った。 「絶対大丈夫だから。みんな打てるから自信持っていこう!!」 私は、そんなキャプテンの言葉に救われた。確実にチームのみんなが塁へと進んでいく。私はその時三塁にいた。ホームには、 「小夏、… 続きを読む